レジデント 公演情報 レジデント」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★

    前半がもっと良ければ…
    詳しいレビューも書かれているようなので、簡単に。

    ネタバレBOX

    女性副編集長・麻衣宅に居候してるヒモ男は、
    一方で後輩女性玲子に色目を使い、何と自宅(というか麻衣宅だよね)
    に招いたり(せめて上手に隠して、他の場所で会えよ、と言いたいところ)、
    しかし、麻衣には「生理が無い」「更年期障害?」など、
    相当ひどい言葉をぶつけ、さらには玲子に「姉です」とまで言う。
    まあ、あまりに身勝手なのだが、「盗人にも三分の理」ということで言えば、
    元々は、彼は親友に、友情ゆえに望みを譲ってしまった…のが発端。

    これはもしかしたら、漱石の『それから』にヒントを得たのかな?
    親友に好きな女性を譲ってしまう設定も同じだし、
    その後、その代助は「高等遊民」を気取るし…。
    (でも、ヒモ(しかも程度の悪い)にはなりませんが…)

    それはともかく、この話、「片思いの連鎖」で、
    バーテン→副編集長→ひも(ニート)→後輩女性⇔その夫
    というような具合なのだが、正直、前半はもたもた感ありで、
    ヒモ男の行状の紹介、という気もした。

    しかし、終わり近くで、座席中央の通路を利用し「花道」のようにした中での
    場面は秀逸でした!

    ただ、最後の「指環」のシーンは??という気もした。
    冒頭の伏線なのだが、唐突過ぎる感も…。
    この伏線が、劇の途中でも活かせられていたら、
    より面白くなっていたかもしれない。

    そんなわけで、前半3P、後半5Pで、中を取って4Pとしました。
  • 満足度★★★★

    愛と情と。
    会場は、西日暮里にある戸野廣浩司記念劇場。

    とある大学での講演が終わっての観劇だったので、開場時間の2時間前には西日暮里に到着・・・で、散歩。

    劇場は、下町風情あふれる商店街の一角にある。イイ雰囲気だ。

    劇場を過ぎ、商店街をさらに進むと・・・谷中銀座商店街とぶつかる。
    この商店街・・・雰囲気も、並んでる惣菜も、店構えも、イイ味だしてるんだよなあ。。。
    家業が無けりゃ、谷中近辺に住みたいな、と思ったほど。

    ここまで魅力的な店ばかりだと、夕食をどこでとるか迷うのだが・・・結局、劇場近くの寿司屋で食べた(笑) 今年の秋刀魚は、マジ美味しい!!!

    てなわけで、観劇前から、イイ感じに力が抜けていたからなのかなあ・・・芝居の世界にどっぷりと浸れた。。。

    やっぱ芝居って「娯楽なんだ」って思う。
    楽しみな芝居を待ちに待って、観劇の日はちょっとおめかしをして、いつもよりは上等な食事を楽しんで・・・。

    日暮里の街、手作り感あふれる劇場・・・そして、イイ年なのにシャンとしない
    「大人たち」の甘酸っぱさに歯がゆくなりながら、「がんばろうぜっ!」と肩をポンと叩きたくなるような暖かい気持ちになれました!

    ネタバレBOX

    主人公悠基を演じる山中良弘さんのダメっぷりが良かった!

    「独立」とは言葉だけのプー太郎。
    かつての上司、麻衣の家に転がり込んでるのに(←もちろん、スルことはシてます)、学生時代に好きだった女友達が家に訪ねてくるとなると、普段はしない掃除を鼻唄まじりでやっちゃう。
    その鼻唄が「消臭力みんな大好き~♪消臭力ぼくも好き~♪」ってのが、またイイんだよなー、ダメな大人の匂いがプンプンするもの(笑)

    それにしても、麻衣役の榛葉夏江さん。
    キャリアの女性に少なからずいるタイプを巧く演じてたなー。

    がんばってるのに報われない・・・そんな状況を癒すには、ちょっと頼りない男・・・周囲から見れば「ヤメたほうがイイ!」男。。。

    この男(=悠基)、麻衣の疵を舐めてりゃいいものを、いっぱしの主張をスルわ、プライドは高いわ・・・麻衣!やっぱ、この男ダメだ!笑

    でも、惚れちまったんだから仕方ない。
    愛情振り絞って、悠基に檄を飛ばす麻衣の姿に、ボクは岡惚れしちゃったよ(笑)

    ストーリーは、学生時代の三画関係が、五画関係に形を変えていく・・・せつない、というよりは甘酸っぱいラブストーリー。

    ま、登場人物全員、30歳そこそこなんだけどな!笑

    「愛」なのか「情が移った」だけなのか・・・ボクは、この手のラブストーリー、やっぱ好きだなー。
  • 満足度★★★

    切ない
    大人な芝居でした

  • 満足度★★★★

    感情移入
    なぜかどっぷりと感情移入してしまいました。主人公じゃないですよ。あんな男は嫌いです。見ていて腹立たしい。って,完全に入れ込み過ぎでしたね。原因はわかりません。でも,この芝居は嫌いじゃなかったってことです。

  • 満足度★★★

    けっ、何言ってんだもありました…
    ひびが入っていた鋳物をいったん溶かし、再び型に流し込んだら気泡が入ってしまい、もう一度やり直そうかこのままでいいか悩ましいといった気分。

    ネタバレBOX

    あいまいな関係に終止符を打とうとしたのにタイミングが悪く、ぐずぐずしているうちに新しい関係が起きそうになり、それでももう少しと思って待っていたら全て失くしてしまった、あるいは新しい関係に入るのかという男と、そしてタイミングの悪さに後悔する女の話。

    なぜ物心が付くまでの記憶がないのかの答が、前世の記憶が残っていて少しずつ忘れていく過程だからというのを聞いて、けっ、こいつ何言ってんだと思いました。死んだ人の魂がそのまま生まれたばかりの赤ちゃんに入り込むなんて、人口増加の世界をどう説明するのかってんです。途中で否定したから良かったものの、このような考え方が根底にあるかのごとくのコピー自体気に入りません。

    アマゾンから届いた注文品がラストの伏線になっていたのはお見事でした。
  • 満足度★★★★★

    無題107
    西日暮里は初めて。ちょっと早かったので古本屋で暇つぶし。開場時間となり、下へ降り行くと小さな女の子が出迎えてくれる。舞台下手にソファ、上手にはテープル。壁にはラッセンの絵(?)。なかなかイイカンジ。

    ネタバレBOX

    チラシの女性、これはラストシーンなのですね?結局、登場人物全員がすれ違っていたわけですね。好きですよ、このお話。そして役者さんたち。

    普段、恋愛もの…テレビも映画もみないので(嫌いではなく、たぶん照れ)役に立ちそうなコメントができないのですが、衣装によって部屋が代わりながら、繋がっていたはずのものがそうではなかったことに気がつき、踏み出すこと、喪うことへのおそれが高まり、自分でいるということがどういったことなのか不安に感じながらも、それぞれの日常へ向けて歩き始める。

    私はアンケートを書かないのですが(直後ではまとめられないので)、女性の方のご意見はどうだったんでしょうね。
  • 満足度★★★

    うじうじぐずぐず
    序盤コメディのようなタッチだったけれど、それほど笑えない。かくして三角関係ならぬ五角関係な展開でまるで昼ドラを観てるよう。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    こう見えてもワタクシ、案外男っぽい性質でして、つまりは女らしくないのかもしれないけれど、ウジウジした恋バナは苦手。しかも副編集長の麻衣が恋人の年下ヒモ男・悠基を養ってるにも関らず、このヒモはかつての同級生で親友の妻にうつつを抜かしているという誠実のなさ。そんな風にぐらつくヒモ男なんて、とっとと、しばいて殴って踏んづけて噛み殺して捨ててやればいいものを、麻衣は中々それが出来ない。

    一方でそんな麻衣に甘えて寄りかかってるくせに、自意識とプライドだけはマウンテンで、挙句の果てに人妻の前で麻衣を、「姉です」と紹介する下心みえみえの悠基。

    結局薬局、麻衣のヒモながらも、以前から好きだった玲子が悠基の親友・琢也と結婚した後でも、ずっと忘れる事が出来ずに想い続けていたのだから、物語はぐちゃぐちゃになっちゃう訳よね。更に、麻衣を好きな大吾まで登場させちゃうドラマな展開は昼ドラそのもの。

    女性特有の「待つ」という繊細な心の襞を描写したかったようだけれど、男性が書く女性の描写は大抵、時代錯誤だったりする。これが大正時代や昭和のテキストならば、すんなりと受け入れられたかも知れない。
    いったりきたりすれ違い~・・・まぁ~つ~わ、私、まぁ~つ~わ。
  • 満足度★★★

    楽しめました
    オープニングでコメディタッチなのかなと思いきや、結構しみじみとした切ないコイバナでした。ファンタジーも入ってるし。みんな素直になれなくて、意地の張り合いだけど、最後に踏み出せてよかったね。楽しめました。

  • 満足度★★★

    なんだかなんだか
    みんなすぐ傍らに幸せがあるのになかなか気づかないのね、ちょっとじれったい。未練?下心?男性のドライな態度に、ラストがただの理想でしかないように見えた。いい話なのにもったいない!

  • 満足度★★★

    うーん
    主役の序盤の軽いノリの演技と、笑いが取れない空気にしばらく入り込めなかった。初日の為の硬さか?
    三角関係だった女友達と久しぶりの再会で下心を見せる事に共感できず、説得力が無いと思った。個人的には、昔のままの態度で接し揺れる内面を描写して欲しいと思った。
    後半は演出にも動きが出て集中してみる事ができた。
    物語のヒントになるシーンが効果的だと思った。

    良いお話だが全体的にぼやけた印象がした。
    もう少しテンポが欲しい。

    榛葉夏江さんが物語を引き締めていたと思う。

  • 満足度★★★★

    脚本が良い
    お笑いとかドキドキハラハラするとかそういう面白さではなくて、
    大人の話として面白かった。

    序盤はエンジンがかからなかったのか、緊張のせいか
    噛みはしないものの、ぎこちなさが目立ちましたが、
    終盤にかけてだんだん良くなっていき、
    脚本の良さもあって、結末まで興味をもって見ることができました。

    ネタバレBOX

    置いていった人間と 置いて行かれた人間の
    擦れ違いのさみしさとフット感じる良い脚本でした。
    マイがamazonの袋を開けて泣くという終わり方もとても良かった。
    特に何が解決したわけでなく、それぞれが傷を持ったまま
    大きな変化もなく、ただある未来を生きるのだろうという
    もどかしさとやるせなさが逆に魅力に感じる舞台でした。

    ただ男性役の演技が全体的にドライかな、と。
    また、タクヤが死の告白をするところが、少しあっさりしすぎているように感じました。
    あともう少しテンポがあると見やすいかも。

    最初はぎこちなかったものの、
    女性二人の演技が良く、個人的には小清水さんが
    綺麗で、役にぴったりな雰囲気を出していてよかったです。
    言葉にできないものを感じさせてくれた芝居でした。

このページのQRコードです。

拡大