シルヴィ・ギエム オン・ステージ2011 Bプロ 公演情報 シルヴィ・ギエム オン・ステージ2011 Bプロ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    ギエム、ありがとう
    コンテの大御所4名振付作品の公演。【春の祭典】前半はちょっと文明を感じてしまったが、後半は俄然原始のエネルギーに満ち溢れていた。20世紀の大傑作。 【リアレイ】作品としては好みがだ、照明が暗すぎて疲れる。 【パーフェクト・コンセプション】かなり現代的、すばらしい。宮本の踊りが光る。 【アジュー】ギエムのソロと映像のコラボ。///大劇場でここまでばりばりのコンテンポラリーを見ることができるとは!有名どころのダンサーが羅列するガラよりもはるかに密度が濃い公演だった。愛情のこもった公演、ありがとう。

  • 満足度★★★★

    多様な4作品
    トップダンサー、シルヴィ・ギエムさんと東京バレエ団の合同公演で、現代バレエの代表的な振付家4人の作品をまとめて観ることが出来る、充実した内容でした。

    『春の祭典』(モーリス・ベジャール振付)
    原始宗教的な雰囲気の中、エネルギッシュな音楽に沿った生命感溢れる振付で迫力がありました。第1部は男性ダンサーによる群舞、第2部前半は女性ダンサーによる群舞で、それぞれ1人ずつ生餐が選ばれ、第2部後半でその2人が出会ってセックスを思わせる激しいデュオを踊り、それが全員に波及する展開で、終盤のダイナミックなデュオから全員の踊りになる勢いに迫力がありました。
    前半のユニゾンで揃っていない部分が散見され、勿体なく思いました。録音を使っての上演で生演奏ではなかったのが残念でした。

    『リアレイ』(ウィリアム・フォーサイス振付)
    過去にフォーサイスさんとギエムさんのコラボレーションで作られた『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』を思わせる、クールな雰囲気の作品でした。黒っぽい格好をした2人のシルエットがうっすら見える程度の薄明かりの中、ストリングスの抽象的な響きが流れ、着かず離れずな関係性を保ちながら奇妙な流動性のある動きが淡々と紡がれ、各シーンが終わる寸前だけ明るくなるというのが繰り返される構成でした。
    浮遊感のある不思議な動きを易々とこなすギエムさんとマッシモ・ムッルさんの身体能力が素晴らしかったです。

    『パーフェクト・コンセプション』(イリ・キリアン振付)
    緞帳をダンサーが開く印象的なオープニングで始まり、前半はバッハやケージの曲を用いた静謐な雰囲気で、後半はインダストリアル系のハードなビートで踊り、盛り上がりのないままさらっと終わる、ちょっと人を食った所のあるアイロニカルな作品でした。
    男女それぞれ2名ずつのダンサーが座布団のような紺色のチュチュを片足で踏んで引きずったり、頭に装着したり、1人が4枚とも穿いてしまったりと、真面目な雰囲気で馬鹿馬鹿しいことをしているのが楽しかったです。ダンス自体は引き締まった動きで構成されていて、動きも整っていて良かったです。逆さに吊られた木や、スポットライトが取りつけられた天井で回転する鉄骨トラスがスタイリッシュでした。

    『アジュー』(マッツ・エック振付)
    有料のプログラムを買わなかったので、作品の内容を勘違いしているかもしれませんが、ギエムさんのセルフポートレイト的な雰囲気があり、ユーモラスで味わい深いソロ作品でした。ドア程度のサイズのスクリーンに実物大のサイズでギエムさんが映し出され、スクリーン内と現実世界が繋がっている様に見せるイリュージョンがユーモラスでした。
    円形の照明に照らされる中でポワントを履いて踊り、途中で上着とポワントを脱ぎ照明も四角形に変化し、ギエムさんがクラシックの枠を打ち破りコンテンポラリーに積極的に関わる様になった半生を描いているみたいでした。映像の中で集う人々に招かれ、映像の中に入って去って行くエンディングが美しかったです。ベートーヴェンのピアノソナタ32番がとても作品に合っていて素敵でした。

    作品自体はどれも素晴らしかったのですが、このBプログラムではオーケストラの生演奏がないので必要のないオケピットが空のままステージと客席を隔てていたり、遅刻者が多くて開演が押したり、上演中に物音を立てる人が多かったり、カーテンコールで機械的にブラボーを連発する人がいたり(関係者か仕込みでしょうか?)と、運営や観客に興をそぐ要素が多くあって残念でした。

このページのQRコードです。

拡大