実演鑑賞
満足度★★★★
最初の頃は周りが笑っているのに何故ここで?っ感じだったが、物語の軸となる言葉が出た辺りからじわじわと面白さを感じ始めた。前向きと見えて実は諦めていたのではなかろうかという主役の演技に魅せられた。最後、泣けて良かったね。
実演鑑賞
満足度★★★
開演前、時々風がピューッと吹き、紐を球状に丸めたような物体がコロコロと転がっていく。ステージ上は何となくメキシコの風景。
サモエドという犬種を知らなかった。イラスト、メチャクチャ良いなと思っていたら今川宇宙さんだった。
かなりイカれたキャラクター達が好き放題するコントが連なっている感じ。一応その団子の串として主人公富山えり子さんが筋となる。笑いはキャラのぶっ飛び具合の好き嫌いに二極化してしまい、若い女性客はニコニコ楽しそうに観ているが年配の人達は寝落ちしていた。
メキシコの田舎町、富山えり子さんは病院で「あと3日で爆発します」と診断される。キックボードに乗って知り合いに別れを告げて回ることに。職場のタコス屋ではコカイン中毒の植田祥平氏と波多野伶奈さん。ルチャリブレの会場では恋人のルチャドール、中田麦平氏と相棒の森耕作氏。家では父親の森田ガンツ氏、弟の岩原正典氏。マフィアを潰滅させて残党に命を狙われている友人、青木絵璃さんと芳田遥さん。皆号泣してくれるのだが何故か自分だけは泣けない。
富山えり子さんが一人ずば抜けて凄かった。このまま行けばかなりの女優になるだろう。ラスト、彼女が独り車を飛ばすシーンなど『グロリア』のジーナ・ローランズだ。一人で映画を演っている。
中田麦平氏は藤井隆とキラー・カーンを足したような魅力。馬鹿なことをやっていても妙に色っぽい。
青木絵璃さんは『濫吹』も凄かったが、森三中の黒沢かずこのような強キャラ。
波多野伶奈さんはアイドル顔。