実演鑑賞
満足度★★★
山間の田舎にある剥製の工房、片脚の不自由な父親(吉見一豊氏)が細々と続けている。家にいるのは家事手伝いの次女の瀬戸さおりさん、預かっている発達障害の親戚の子(岩男海史氏)、離婚して戻って来た無職の長女(さとうほなみさん)。
よく顔を出す近所の猫屋敷のおばちゃん(柿丸美智恵さん)。
そこに一人の男(山中聡氏)が訪ねて来る。
吉見一豊氏はゴジに見えた。
瀬戸さおりさんは辛気臭い女の役を黙々とこなす。ケケケケケとけたたましく笑うシーンが楳図かずお調。
主人公は岩男海史氏だろう。この作品をほぼ出突っ張りで担う。チック症や気に入った動作の繰り返し、かと思えば突然別の役に入ることも。
舞台美術は凄味のあるド迫力。自分達に纏わり付いて離れないもつれた糸にがんじがらめの人間達。宿命を自らの意志で覆すことは可能なのか?
実演鑑賞
満足度★★★★
悪い作品ではないが、強いて言えばストーリーや演出に若干不自然さが残り、言いたいことが今ひとつ伝わってこない印象。舞台装置はよく作り込んでいるが、シアタートラムの舞台の大きさと合っておらずアンバランスな感じはする。