満足度★★★
擬似ドキュメンタリー的手法かと思いきや…
「かつて起きたコトの関係者を集めての公開検証会」な体で進み、擬似ドキュメンタリー的手法かと思いきやシュールな部分があったりで翻弄される。
また、舞台となる街の地図をモチーフにした装置や壁に貼られた絵などの美術もイイ。
満足度★
設定は興味引いたけど・・・
観客を引き込みきれない(我だけだろうか?)
そんな印象を受けました。
小道具や舞台セットなども凝って用いられ、
役者さんも頑張ってはいましたが・・・。
原色絵の具をぼやかして混ぜていったら、
灰色になってしまった。
という感じでしょうか。
満足度★★★
不思議な魅力あり。
アメウズメの「かいじんぐるーのはなし」を観た。慶應大学創像工房in front of出身の奇才青木直也の劇団。少年時代の想い出の事件をドキュメンタリータッチで描く意欲作。床に描かれた地図が実に効果的。
魅力的な役者が揃っている。特に男優では寺本一樹、女優では権八亜希子が魅力的だった。
満足度★
私には理解不能で・・・
劇団HPに、台本も公開されていますが、ネタバレになってしまうので、
読まずに行きました。
で、これはHPで観て頂いても分かると思いますが、
一文一文ごと、いや、一区切り一区切りごとでは、
普通の文章ですし、意味が分からないことはありません。
しかし、それらのつながりが私には理解不能・・・。
また、理屈抜きに、何か感じるもの、伝わるものがあるか、と言われても、
私には見い出せませんでした。
役者のレベルとしては、前説を兼ねた冒頭の台詞と、
最後の台詞を担当された方、噛んでいましたし、
無機的な感じがしました。
やはり最初と最後は肝心では?
満足度★★
ニュータウンと学生運動
10年程前にあった事件に絡む人達が集まって公開ディスカッションをするという設定で、典型的なニュータウンの風景と小学生による学生運動を描いた作品でした。ポップな感じのタイトルやチラシのイメージに反してシリアスな雰囲気でした。
怪しいホームレスのおじさんの言葉と誰も見たことがない「かいじんぐるー」の存在によって子供たちが闇雲に革命を目指す姿が60年代の学生運動に重ね合わされていました。
舞台上で行われていることや台詞の内容は特に難しくなく分かり易いのですが、それを通じて何が言いたいのかがよく分かりませんでした。
現在の時間と過去の再現シーンをシームレスに接続し、瞬時に異なる人物に切り替わる手法は演劇ならではの表現で興味深かったのですが、演出や演技が力不足であまり効果が感じられませんでした。
ある公開ディスカッションの会場という設定なのに、客席がステージを挟んで両側にある配置であったり、出演者が全員裸足だったりと、設定を感じさせないような演出になっていた意図がよく分かりませんでした。
「石」と「意思」を掛けていたのですが、ただの言葉遊びに終わらせず、そこからもっと発展させて欲しかったです。
満足度★★★★
アメウズメ初観劇
主宰の青木氏が客演している舞台は何本か観ているが、アメウズメは初めて観劇。劇団HPのプロフィールに「《思想と手法》の2本柱を強く意識している」とあるが、なるほどと思った。驚くほど斬新な手法ではないが、きちんと計算された、シンプルで観やすい構成で好感が持てた。途中までは少々陰鬱な話が続くが、ラストのラストで、この作品がとても強く明るい方向を目指しているのだと、ハッと気づかされ、青木氏がこの作品に託したメッセージに胸を突かれた。役者陣もみな好演だった。