これまで
れんこんきすたの世界には、愛か憎しみ、愛と憎しみしかない。
舞台芸術の王道をゆく、あくまで『お芝居』でしかない。
奇を衒った演出はしない、斬新さは無い。
大衆に媚びない、間口が狭い。
空間の構築に十分な時間をかける、冗長で忍耐が必要になる。
勧善懲悪や説教臭さは無い、得られる教訓は大して無い。
お約束の大団円的エンドなぞ無く、全てが壊れようが消えようが、物語としてあるべき結末を迎える。
それが容赦の無い潔さと映るか後味の悪さとして残るかは観る人間によって感想は割れるだろう。
良くも悪くも安易に観れる劇団ではない。