フィアース5 公演情報 フィアース5」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    猛烈な5人。フランスのラファエル・ボワテルさんが伝統的サーカスをオマージュし、「現代サーカス」の核となる“融合”を無声映画的に演出。テーマは日本のことわざ「七転び八起き」。5人に加え、クラウン的役回りの山本浩伸氏と技術監督的役回りの安本亜佐美さんが舞台を補佐する。

    圧倒的体験。憂鬱なんて吹っ飛んでしまう。超絶身体能力の5人が目の前で神業を披露。バスター・キートンやジャッキー・チェンの世界観。香港功夫映画の組手、詠春拳のような動きが散りばめられている。痛快なパンクバンドのLIVEのように鮮烈。特殊能力を持って生まれたミュータントのような5人が、その能力に悩み苦しみながら宿命を背負って歩き出す。

    ①綱渡り、吉川健斗氏。冒頭から手に汗握るバランスの妙味で観客の心を鷲掴み。
    ②エアリアルフープ、長谷川愛実さん。空中から垂れ下がる輪っかに掴まり、まるで体重なんかないように高速回転し続ける。舞踊の域ではなく、体操競技のように。
    ③ジャグリング、目黒陽介氏。何かに取り憑かれたようにジャグリング(お手玉)を繰り返す。
    ④エアリアルロープ、アンブローズ・フー氏。浅沼圭さんとの二人羽織風演武ダンスも見事。
    ⑤ワイヤーワーク、浅沼圭さん。ステージ上に撒かれたパウダーの上でズルズル滑りながらの軟体ダンス。ハーネスを装着して皆に引っ張り上げられながらの空中舞踏。下半身に血が通わず、痺れて激痛らしい。

    ジャッキー・チェンに夢中だった日々の事を思い出す。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    前半が余りにも凄すぎて後半は見慣れてきてしまう。「序破急」のスパイスが欲しい。
    アフタートークで明らかになったのはわざとパウダーを撒いて床を滑りやすくする理由。非常に危険な為、出演者が本気になってそれに立ち向かう様を表現したかったとのこと。全員脚の筋肉がパンパンに腫れ上がっているそうだ。まさに成龍魂。

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