実演鑑賞
満足度★★★★
売り出し中の本格派若手女優、清原果耶の初舞台ということで出かけてみた。オープニングは暗い舞台の床が開いて白い煙と赤い光が漏れ出たところに彼女が舞台下から歩み出て来る。そしてわらわらと湧き出て来た兵士や農民でたちまち舞台が一杯になると、結構太くて低い芝居向けの声で彼女がセリフを発する。いやいや良い調子じゃないか。
脚本は中島かずき(劇団☆新感線)、演出は白井 晃で、100人にもなろうかという大勢の兵士が東京建物 Brillia HALLのさほど広くない舞台全体を躍動し、観客席の通路を走り回るのは本当に楽しい。
では彼女のまじめで繊細な持ち味と数頼みのド派手な演出の相性はどうだったのかというと……ごめんなさい、私の好みではなかったなあ。