満足度★★★★
なじみ深い感覚が斬新に映る
川がちゃんとそこにあるから
空気も、感じることも自然にやってくる。
演じ手の方々の汗や
筋肉が働く気配までが伝わってきながら
感じるものはその動きを通り越して
観る側が持つ川の肌触りの記憶と共振していく。
とても不思議なイメージのコラージュを体験することができました。
満足度★★★★★
ダンサーに合った振付
クラシック(ポアントあり)とコンテのブレンド。河ではなく川の雰囲気が漂う作品。京極氏の表現が全体を引き締める。鈴木みほさんは体が相当やわらかいが、新体操でもしていたのだろうか。終盤のコーダ相当の箇所で長めのソロシーンあり。
満足度★★
川の流れのように
隅田川、渋谷川、荒川、テムズ川などの映像をバックに6人のダンサーが踊り、川にまつわるエピソードを語る作品でした。
電子音とプリペアド・ピアノと尺八の音を中心にしたアンビエント的な音楽に乗せて、バレエのムーブメントを多く用いたしなやかな振付が美しかったです。
客席の配置を普段と90度方向を変え(遅刻すると入場出来なさそうです)、幅の広い空間を端から端まで使っていました。
青年団の役者の人たちも高い身体能力があり、役者としてではなく、ダンサーとして舞台に立っていて、青年団の役者陣の幅広さを感じました。
ダンスと語りを交互に配置した分かりやすい構成とバリエーションの豊富な動きは丁寧に作られていると思いましたが、川の流れのように滔々と時間が流れてメリハリがないため、単調で実際の時間(75分程度)より長く感じました。動きに関しても、もっと身体の表現力を感じさせて欲しく思いました。
映像のオペレーションにミスが多かったのが残念でした。パタッと切り替えるのはタイミング的にシビアで、観ている方も視覚的に疲れるので、フェイドアウト&インで変えた方が良いかと思いました。