静謐
また今頃ですみません。
小説の舞台化となると、既読/未読、2つの客層があることになり、私は後者。なかに入ってみて、結構広いと感じながら席につく。舞台の広さとセットされているものとが、少し不釣合いに感じつつ物語がはじまる。 以下、ネタバレ。
ムスメ
男性の役もありながら、出演者が全員女性。ハコイリってそういう意味だったのか。
女性のみで構成されて醸されていた妖艶さは個人的に好きだったものの、それが作品の良さを際立たせる為に本当に効果的だったのかはちょっと疑問。残酷さや狂気は男性より女性のほうがそもそも似合う気がする。男性は自分の為に、女性は誰かの為でありながら通り越して自分の為に。
原作を読みたくなった。面白かったからではなくて、「あそこは本当はどんな場面だったんだろう」とか「字の文が省略されていてニュアンスが損なわれてるんじゃないか」とかの引っ掛かりが多かったからです。