箱の中の空 公演情報 箱の中の空」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    よかったです
    フーゾク業界を題材としたシリアスなもので、いつものファンタジー色の強い作品とはかなりテイストが違います。でも猥雑とした悲惨な感じにならず、むしろ透明感のある清涼な印象を受けるのはこの劇団ならではか。ただちょっと表層的で、もっと掘り込んでほしかった気もするけど。

  • 満足度★★★★

    テーマ
    あまり描かれないテーマの話でしたが、よかったです。
    ただ、オーソドックスにまとまっていて、もうひとつ踏み込んだり、ひとひねりがあったら、もっとよかったのかな?とも、感じました。

  • 満足度★★★★


    ある風俗店(予約電話のメモを持ち、コート着て出かけたので、デリヘル?と想像しましたが・・・?)の控え室での、物語でした。と言っても、エロいシーンは無く、美女率高い女性陣のドレス姿やダンスシーンが素敵でした。大人の女ならではの視線や見解が見える作品でした。

    ネタバレBOX

    様々な事情を抱えて、店にたどり着き働いていた女達。

    譲れない想いや、割りきれない事って、どんな人生にもあるが、心持ち次第と思いました。
    全てが解決するわけではないが、おのれの足で、しっかり歩いて行ける予感がする終盤が、良かったです。


    オープニングのシルエットから、ダンスに入るのが、とても綺麗でした。物語上のキャラらしい、振り付け、動き、良かったです。

    かぐや(月野原りん)
    みやび(塚本茉莉子さん)のベテランならではの、現実を知りすぎた冷静な視線。それなのに、他人を見捨てられない、優しさや温もりが、とても良かったです。

    宣材用写真撮影に来たミキオ(坂本穏光さん)、土屋妙子(窪田悠紀子さん)も、良かった。部外者だから言えること、気遣いや視線が、作品の空気を仕上げてたと思いました。
  • 満足度★★★★

    リアル
    思っていたよりも生々しいテーマを取り上げたものだ。女性の視点だとどう映ったかわからないが、男性目線ではなるほど、と。にしても、ハグハグの作品にしてはけっこうな冒険だったと思える内容だった。夢も希望もないように見える世界でも、見る角度によっては夢が見えるもんだ。妙なリアリティを感じた作品だ。

  • 満足度★★★★★

    無題230
    19:00受付開場、前3列はパイプ椅子(低中高)、舞台上、むき出しのパイプ管、ダンボール(コスチューム、書類)、ハンガーラック、TVにラジカセ、事務机には電話とノートPC。倉庫ではないし、事務所っぽくもない。チラシのイメージに惹かれて観劇。素敵な女優さんたちでした。内容的には受けつけない方がいらっしゃるかも。

    ネタバレBOX

    ここがどこで、なにをしているのかがセリフとしてはっきり出てきません。話の展開からわかるのですが「フードル」ということばが最初でしたでしょうか...。「お店」のリニューアルで引越し、オープン当日のお話。

    素っ気ない舞台に、コスチュームがかけられ、準備が整えばらしさがでてきます。
    他で書いたように思いますが「名前のない女たち(主演:安井紀絵)」という映画をみています。そこにでてくる2人とはずいぶん違いますが、どこかの誰かの物語、思い出すあのころの場所、というセリフから物語は始まります。

    控室なのでたくさんの登場人物(出入りを含めて)、こういったときどうしても、セリフのある方、動きのある方をみるのですが(マジックでもそうですね)、できるだけ違う方をみるようにしています。本作でも、みなさんよく演じていらっしゃいます。誰かの話しを聞いているときの表情、目線、手の動きなど、こういったことが「らしさ」を醸し出すんだろうなと感心。

    続く

  • 満足度★★★

    素敵なフレーズ
    がいくつかありました。

    ネタバレBOX

    風俗店の地下にある風俗嬢控え室の話。

    新人さんの初仕事の後でしたっけ、事情を話しているとき、風俗嬢たちが全員真剣に聴き入っていました。久し振りの新人さんで珍しかったのかもしれませんが、世間の人たちと同じような反応でした。ちょっと甘いな、自分たちだって様々な事情を抱えているはずです。もっと大変な背景もあるでしょう。その程度ってな顔してそっぽを向いているような風俗嬢がいてもよさそうな気がしました。

    「ゴミ箱だと思うと中に入っているのはゴミ、宝箱だと思うと中に入っているのは宝物」、気持ち次第ですね。

    「一歩踏み出してからの現実が大切」、踏み出すにも勇気が要りますが、踏み出した後はもう戻ることができないのだからどう切り開いていくかが大切、このフレーズも素敵でした!!

    フィナーレはしつこかったです。白いドレスによるダンスは売春捜査官のフィナーレのようでもありましたが、その前のシーンでも、更にその前で終わってもスッキリしていたように感じました。
  • 満足度★★★

    女性の詰った箱
    チケットプレゼントにて鑑賞。

    共感が難しいかなと。終盤の流れは良かった。

    ネタバレBOX

    とある風俗店。規模縮小か狭い地下室が事務室兼風俗嬢の控え室。そこに、若い女の子・滝沢(町田沙織)が面接にくる。滝沢は研修段階で恐怖し、とても勤務できる状態にないが、ほかの風俗嬢の話に後押しされ、初めての仕事を終える。戻ってきた滝沢にプレゼントを渡し、笑顔が戻る‥。

    風俗店に勤める女の事情と感情を寒暖の差をつけて舞台で魅せる。好き好んで覗くような世界じゃないかなと。
    どの箱(世界)にも空(希望?)はあるんだろうなと思いたい。本人と周りの人間次第ということなのか。

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