朗読音楽劇 ひめゆりの唄 2023 公演情報 朗読音楽劇 ひめゆりの唄 2023」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    オープニングは上石神井琉球エイサー会。大太鼓のリズムが美しく勇ましい。締太鼓、パーランクーがリズムで絡み合う複雑な構造。大したもの。
    脚本構成とピアノ演奏の野崎倫央氏、カーテンの袖に隠れてしまっているのが勿体無い。ステージでずっとピアノを弾き続けて欲しかった。
    出演者は台本片手に朗読と歌、楽曲のレベルが高く歌も本物。実力派で揃えた。
    現代の日本、大嶋奈緒美さんは沖縄から上京して家庭を持っている。沖縄のお婆ちゃんがぽつりぽつりと重い口を開いて語り出したのは、遠き少女時代の話。十六歳で「ひめゆり学徒隊」に動員させられた、あの日々のこと。
    先生になるのが夢だった谷口あかりさんは林耕太郎氏との仄かな恋心を冷やかされる普通の少女。弟(上原麻夢さん)にからかわれ、優しい母(桑野結女凛さん)に励まされ。当たり前のような日々が地獄に変わる悪夢。少女の一人、仁科ありささんに見覚えがあったような。

    凄く丁寧に作られているので好印象。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    シナリオをもう少し捻った方がいいかも。直球すぎる。朗読劇はラジオドラマと同じくト書きが武器になる。観客の想像力を巧く刺激すれば無限の情景を無料で見せることだって出来る。お婆ちゃんが私と娘に語る額縁を作る方法もあった。話したことと話せなかったこと。話したかったことと話したくなかったこと。

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