バナナの花は食べられる 公演情報 バナナの花は食べられる」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-8件 / 8件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    良かったとか面白かったとか、そんな表現は陳腐
    もう一度観たい

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/08/05 (土) 18:00

    2022年岸田國士戯曲賞受賞作品。台本に対しての受賞で、舞台に対しての受賞ではない。渋谷と思われる都会での若者の動きは、影をうまく使い雰囲気が良く出ていた。131件中131件がマッチングアプリの釣りメッセージだといい、それが1人だと言うことに現代の孤独を感じる。3時間10分(休憩を含む)は少し長過ぎる。現代の若者逹を描くにはこれぐらいの時間が必要だったような気もするが、元恋人アリサとの話に絞って上演時間を短くした方が良かったのでは。また饒舌な語りと音声読み上げ会話は戯曲では違和感がないと思うが、舞台では芝居のテンポとうまくマッチしていない気がした。芝居は一見の価値あり。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    かなり以前に映像を使った妙なノリの芝居を観て以来の二度目。ご無沙汰の間に変化はあっておかしくないが、こういう戯曲を書く書き手とは思わなかった。現代風俗をがっつり織り込み、オーバー30の若者らを登場人物に紡ぐ。年寄りは若干置き去り感?だが「タクシードライバー」が古典と言える現代である。世俗と聖域の相剋は(ちょうど今読んでいる小説)「パンとサーカス」にも同じテーマを担う人物が居る。鬱屈した都市生活の中で、ある開眼に導かれ、「人のために生きる」を実践する中心人物と彼を取り巻く若者らの群像劇だが、特殊で、かつ凡庸な彼らの足跡が、凡庸故に輝く。
    こいつ凄え、と思える人がクラスや、身近に居ても、いずれ彼らは世の片隅に場所を見つけて慎ましく生きて行く。形は平凡でも、彼を知る者は彼が放った光を覚えている。そんな輝かしく特殊で、しかも早晩埋もれて行く世の多くの平凡な物語の一つ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    #埜本幸良 #福原冠
    #井神沙恵 #入手杏奈
    #植田崇幸 #細谷貴宏
    (敬称略)
    岸田國士戯曲賞受賞作がcovid-19を経て帰ってきた。ただ再演しているのではなく、世界が病んでいた時間をしっかりと作品が飲み込んで、ある意味で栄養にしたのだと思う。
    語られる物語の以前に起きていたであろう退廃した生活やバイオレンスが何だったのかは観客の想像力に委ねられている。
    人が存在すること生きることの意義や本質は何なのか。関わることと関われないこと、関わることのできる人間と関わることのない人間、そうした人間たちの狭間で生きている。騙し騙され、虚構を纏いながら関わり生きている自分と彼と彼女の実像とは何なのか。そもそも実像などというものはあるのか。ファンタジーを噛み締める。
    作品の中の人物と俳優の相互のキャラクターが化学反応を起こし、畝るように絡み合う。
    佇まいも台詞も美しかった。
    大好きな井神沙恵さんが踊るように、時には泳ぐように滑らかに絡み近づき突き放し、美しく生きてみせた。目が離せなかった。彼女の叫びが我が心臓を貫いて血を吹き出させている。
    入手杏奈さんの柔らかな存在感は愛しさを増していた。その愛らしさが悲しみを増幅させる。
    男性陣の伸びやかさとウィットが今作品の肝であるけれど、ファンタジーでくるんだ人間愛がズドンと揺るぎなく貫かれているように思える。
    豊かであっという間の200分だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    さすがの受賞作。3時間程の長尺であるが、セリフは実に決まっているし、演出もユニークで、全然飽きずに入り込んでしまいました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/07/29 (土) 12:30

    まず表現方法が面白かった。
    ストーリーは、やや間延びを感じたが内容に引き込まれた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    入手杏奈さんのファンは必見。
    この劇団はかつて『心の声など聞こえるか』を観たことがあり、もう二度と観ることはないと思っていた。(つまらない訳ではなく、この方法論に興味が湧かなかった。LIVEでいいじゃん)。
    だが入手杏奈さん出演で即チケットを購入。イメージ的には役者の生演奏をバックにダンサーとして踊るんだろうな、と。
    劇場に着いて愕然。二幕3時間休憩5分のガチガチのストレート・プレイ。嘘だろ。入手杏奈さんは全く踊ることがなく、途轍もなく憂鬱な役を見事に女優としてこなした。滅茶苦茶鬱になった。素晴らしい。

    埜本幸良(のもとさちろう)氏演ずる「穴ちゃん」。アル中詐欺師だった彼は一念発起してこの世界の苦しんでいる人間を救おうと決める。まずはマッチングアプリに登録。出会い系のサクラメール131通一通一通に心のこもった返信をする。
    そのメールは全通、福原冠氏演ずる男が送ったものだった。「穴ちゃん」に興味を持ったサクラ男は実際に会ってみることに。何となく互いのことを気に入った二人は探偵的な仕事を始める。「穴ちゃん」は男に「百三一(ひゃくさい)君」という仇名を付ける。この二人が甲乙つけ難い魅力でMVP。

    頭のおかしい人が作った『探偵物語』、『傷だらけの天使』、『紳士同盟』みたいな。スビード感があり、「穴ちゃん」と「百三一君」の怒涛の喋りを聴いているだけで酔ってくる。岸田國士戯曲賞を取ったのも殆ど意味のない言葉の洪水のうねりの中に、巻き込まれた審査員がヘロヘロにされたんだと思う。そのうち観客はこの物語は凄くシンプルな事しか言っていないことに気付き始める。「全ては必然だ」。

    全く難解な作品ではない。落ち込んでいる人が少し元気になれるような物語。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    声帯を切られ記憶喪失のまま病院で意識を取り戻した謎の男。スマホの音声読み上げ機能にスピーカーを付けた物を首から下げている。死の淵から甦った際に、『DEATH NOTE』の「死神の目」と同じ能力を手に入れる。死ぬことが確定している人間の死ぬ日付と時刻が見えてしまう。「クビちゃん」と名付けられたその男が物語のキーマン。演じるは細谷貴宏氏。

    「百三一君」と付き合うことになる巨乳、「レナちゃん」役は井神沙恵さん。舞台の中で心の声を入れていく手法は面白い。

    アル中のヒロイン、アリサ役は入手杏奈さん。本来は健康的なガチガチのダンサーなのだが、酒に浮腫んだ女を役作り。今作しか知らない人は本来の姿を想像出来ない筈。

    アリサを金で買う労務者役は植田崇幸氏。

    良かれと思ったことが人の心をズタズタに切り刻んでしまう、善意の誤ち。アルコールに逃げてゆっくりとした自殺を図る者達。そこら中に乱反射する痛みだけが人から人へと弾き、弾き返される繰り返し。

    「クビちゃん」の音声読み上げはアイディアとしては抜群だが、話のテンポがかなりスローダウン。そこから何か流れが悪くなった。
    後半もちょっと話がまとまらない。アリサのエピソードが自然に流れたらもっと盛り上がった。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/07/28 (金) 18:30

    180分。休憩5分を含む。
    開演時間によって休憩時間の変動がある模様。

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