満足度★★★★
Nine Blood
バンパイヤと人間が共存しいるという設定の世界。
地下資源の採掘を行っているところに岩盤事故が起きて人間とバンパイヤが閉じ込められてしまう。
助けは来ないであろう、という状況の中疑心暗鬼になった人間たちは肉体的にも精神的にも追い詰められていく・・・。
といっても、序盤は歌ありダンスありのミュージカル風で明るく進みました。
キャラクターの位置づけも分かりやすく、人間と必要以上にかかわろうとしないくバンパイヤ、反対に人間が大好きで何でも知りたい無垢な子供のようなバンパイヤ、人間とバンパイヤの駆け出し漫才コンビ、声優ヲタク(名前も秋葉原、ダンスもヲタ芸っぽかった(笑))テンションの高い超ポジティブな保険勧誘員。
前半明るかっただけに、岩盤事故が起きてからの閉塞感、仲間だと思っていたお互いを信じられなくなっていく戸惑い、恐怖に後押しされて欲望に絡みとられてしまう様を強く感じることができました。
全くのハッピーエンドとは言いがたいですが、美しく清らかな最期のシーンのお陰で、切ないけれど爽やかな気持ちで劇場を後にしました。