公演情報
「明けない夜明け」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
家庭内殺人。
被害者家族でもあり加害者家族でもある残された家族が、世間からどういう目で見られ、その目から逃れようとどうやって生きてきたのか…。
ネット社会となった現在では、ますます隠れて生きていくことは難しくなっているだろうし、果たして自分だったらどうするんだろうかなど、いろいろ考えさせられた。
ラストシーン。三姉妹に明るい希望が見えるようで救われる思いがした。
実演鑑賞
満足度★★★★★
実話を元にした緊張感の中にも笑いあり、ですが考えさせられる内容。舞台の周りを走るなど見せ方に工夫があり新鮮でした。最後、涙が溢れました。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/07/18 (火) 19:00
久留米看護師連続保険金殺人事件をモチーフにした舞台。母が父を殺害したという、被害者家族であり加害者の子どもという立場に立つことになった三姉妹の物語。前作に引き続き、この三姉妹が成長した後を描いた。
殺人者の子であり、被害者家族であるという環境の中で、世間とのかかわりを拒むように生きているという姿が描かれる。特に長女は、世の中に対して激しい拒絶感を示し、新たな人生を作って生きようとする三女と衝突する。主人公の次女は、二人の仲立ちをしながら「明日は幸せになる」と呪文のようにつぶやいている。
三姉妹がいた、という設定は事実なのかどうかは分からない。作者の小野健太郎の創作なのだろうとも思う。だが、この舞台の核心である「殺人の被害者家族であり、加害者家族」という人間関係の描き方は、「面白い」と表現するには語弊があるがとても印象的。3姉妹の性格や立ち位置はかなり違っているのだが、やはり世間から抑圧され続けている半面、世間の中でささやかな幸せを感じながら生きたいという願望を、なかなか興味深い演出方法で描いていく。
客席を三面に配置した円形の舞台中央で、開幕前から二女がぼーっとテレビを眺めているという出だしがまず、印象に残る。そして舞台後方のカーテンからの出入りで時系列の物語をうまく出し入れ。円形の周囲をグルグル走らせるという形も一つなのだが、3姉妹の胸の内がにじみ出てくるような演出がなかなかすごい。
メリハリの利いた舞台。次作がどのようなものになるのか、とても楽しみだ。
実演鑑賞
上演時間は、約2時間5分(途中休憩無)。
タイトルは、ポジティブにとらえるかネガティブにとらえるかで
解釈が分かれる、
The night is long that never finds the day.
を想起させる。
昨年上演された『白が染まる』を観劇していなくても当日パンフの
説明部分に目を通しておけば十分わかるし、もちろん観劇していれば
よりよくわかる作品になっている。ただ、当日パンフの人物相関図が
極めて小さく、明るいところで目を通しておこうかと思ったが、拡大
された人物相関図が別刷りでちゃんと入っており、観客への心配りに感謝。
ヒトミ役は、前作では確か高野志穂さんで、今作では宮田早苗さん。
ゴウ役は、引き続き奥田努さん。
現在、東京芸術劇場では、プレイハウスでNODA・MAPが『兎、波を走る』、
イーストでserial numberが『スローターハウス』、ウエストで演劇企画集団Jr.5が
今作『明けない夜明け』と、各々が各々のアプローチで非常に重いテーマ題材を
扱った作品を上演中。