期間 |
2011/03/04 (金) ~ 2011/03/09 (水)
|
劇場 |
PiPPO
|
出演 |
平舘宏大、原麻理子、山端拓哉、小島和明、スズキヨウヘイ、中本章太、西田未希、涌井智仁、黒川モモ、SUSUMUTANIMOTO、大野香織、浜中峻 |
脚本 |
|
演出 |
橋本清 |
料金(1枚あたり) |
500円 ~ 500円
【発売日】2011/02/01
前売り、当日ともにワンコイン500円!写真展参加者たちのポストカード付き。 各ステージ15名前後の観劇となります。お早目のご予約を! 当日券情報は公式サイトやTwitter(@bruno_produce)でお知らせいたします。
|
公式/劇場サイト |
http://www.brunoproduce.net/
※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
|
タイムテーブル |
|
説明 |
――すると、女の子は逃げるように、蛍光灯のスイッチを入れた。 何かを裏切られたような気がした。 蛍光灯の光に照らされると、すべてのことは最初から起きていなかったことのように感じられた。 (小林紀晴『暗室』エピローグONより)
今回のブルーノプロデュースは、写真展とコラボします。 武蔵大学写真部有志展『5限後の音楽』の開催期間中に、5バージョンの短編作品を上演致します。 会場はギャラリーまたは、暗室となります。
写真家にとって「暗室」は、作品づくりにおいて非常に重要な空間です。そこで集中しなければならないゆえに、他者が入り込むことを極端に嫌います。しかし重要だからこそ、「暗室」の闇からこぼれ落ちそうになったものを、他者に知ってもらいたいとも想ってしまいます。演劇もまたそうで、稽古で起こっていること、それが舞台になっていくこと、そして舞台で観客と新たに起こってくること、の関係はなかなか私たちの目に見えてきません。社会の中で、演劇がどう存在しているのか、その実態は影を潜めています。小林さんの『暗室』は、そういった様々な閉鎖性を、ネガティブに捉えず、「神秘的」に描いた小説だと思います。
感光して消えてしまいそうな、けれども誰かに見てもらいたい、そんな儚く脆い数多くの想いが漂っています。写真というのは、そうした過ぎ去るものを定着させていく機能を持っています。反対に、生身の私たちが記憶を、情報を、事件をいくら再生しようとしても、その場で次々に消えていってしまいます。それなのに私たちは日々何かを反復し、反省して生きています。言葉にできない個人の原風景が至るところに浮遊しています。
現像液にひたっている印画紙から、像を浮かび上がらせるのは音楽なのかもしれません。もしかしたら、戯曲や俳優たちの身体、観客の存在なのかもしれません。「写真」「音楽」「演劇」を通して、この世界の、まだ一度も人の目に触れられていない景色が一瞬でも見えたらそれはきっと素晴らしいことでしょう。思い出は、過去のものではなく、現在の私たちから日々、零れ続ける水滴なのかもしれません。是非とも、実際にその目に触れてください。あなただけのシャッターをきってください。お待ちしております。
|
その他注意事項 |
※受付開始・開場はともに開演の15分前となります。なお上演時間は30分を予定しています。 ※会場のスペースの都合上、お席に限りがございます。当日券については、劇団HPまたはTwitterでお知らせいたしますので、ご確認ください。 会場が写真ギャラリー・暗室になりますので、大変狭くなっております。各ステージ15名前後の観劇となります。当日券の情報は公式サイトやツイッターでお知らせしていきます。 |
スタッフ |
【音楽】涌井智仁 【宣伝美術】浜中峻
|
何かを裏切られたような気がした。
蛍光灯の光に照らされると、すべてのことは最初から起きていなかったことのように感じられた。
(小林紀晴『暗室』エピローグONより)
今回のブルーノプロデュースは、写真展とコラボします。
...
もっと読む