六人のへそ曲り〜明治文豪青春賦〜 公演情報 六人のへそ曲り〜明治文豪青春賦〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 初めての花組芝居。本公演ではありませんが。
    森鴎外は嫌い!って思った学生時代を思い出しました。
    ツラぎりぎりの最前列で見られて、嬉しかったです。
    本公演を楽しみにしています♪

  • 満足度★★★★

    明治からのメッセージ
    明治の文豪という敬遠しがちな題材。
    いざ観てみたら、思いの外リアルに同次元だった!?
    頑張り、苦悩し、前に進む彼ら。

    最初と最後で同じ場面が繰り返されるのに、
    彼らの苦闘の日々を見つめた後で味わうラストシーンは、視点がガラリと変わるほど、厚く深かった!!
    たくさんの明治人たちが、同時進行でそれぞれの道を開拓していく。
    その人生観・体験が、観客の胸に届き積もったからこそ得られた感動だろうと、嬉しくなった。
    「文豪も、特別じゃない。頑張る人が、特別を生んでいくんだ」なんて感じられた。

    何気ない暮らしの中にある大切な事を気付かせ、背中を押してくれた作品。
    観て良かった! 勇気100×6倍!!!!!!

  • 満足度★★★

    着眼点は面白かったが
    フライヤーを見たのがかなり前だったので、俳優座とのコラボ企画公演だということを忘れて観ていた。俳優座の蔵本康文、松崎賢吾両氏の演技が花組芝居の面々になじんでおられ、驚いた。途中まで松崎さんは花組芝居の人だと思い込んでいたのだ。各務立基さんが元俳優座だということもアフタートークで初めて知った次第。
    近代日本文学史の黎明期を芝居で辿るといった趣向で、自分が高校生のときにこの芝居を観ることができたら、現代国語の副読本であった日本文学史のテキストにより親しみが持てただろうなと思った。
    文学の流れということは観ていてとてもよくわかるのだが、芝居としては総花的にいろんな文学者が出てくるだけで物足りない。
    肩が凝らない代わり、文学の薫り高さは乏しい。また、劇の性格上、文学論について説明口調のセリフが多くなるのも難点。
    いちおう森鷗外(各務立基)が主役で、対立軸に夏目漱石(大井靖彦)がいる構図だが、観終わってから人物の内面があまり迫ってこなかった。

    ネタバレBOX

    劇冒頭にネットの青空文庫人気ランキングで文豪各自の作品の順位が発表され、文豪たちがその順位に一喜一憂する場面が面白い。ここで、明治の文豪たちをグッと身近に感じさせる狙いは成功したと思う。
    夏目漱石が教科書から姿を消す時代だから、これらの文豪の作品が現代人には縁遠く感じられるのもいたしかたないのだろう。出演者のアフタートークを聴いていても、「登場人物の中で誰が好き?」という質問に当の俳優たちが役のモデルに何ら思い入れを感じておらず、「いない」と異口同音に答えるのには拍子抜けした。
    私は高校3年のときの担任が国語教師で熱烈な森鷗外ファンだったこともあり、鷗外の作品はかなり読んでいるが、出演者たちは「鷗外は漢字が多く難しく、眠くなるので読まないよね」なんて言うので、悲しくなった。
    出演者の中では最年長の水下きよしさんが年の功か、かろうじて文豪作品をいくつか読んでいたのが救い。実際、水下さんの尾崎紅葉役はなかなかはまっていた。
    大井さんの若々しい漱石も新鮮だったが、大井さん自身、もう42歳と知り、お若く見えるのでびっくり。漱石が49で亡くなっているのだから実年齢に近いわけだ。
    俳優たちは何役か受け持って、忙しく役代わりで舞台に出てくるのだが、蔵本さんのオカマ風の西園寺役は意外な配役で面白かった。
    美斉津恵友演じる鷗外のユーモラスな母も笑わせてくれた。
    狭い舞台に赤を基調とした明治の錦絵風の舞台美術が工夫されていてよかったと思う。

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