世界の小劇場 vol.1ドイツ編 公演情報 世界の小劇場 vol.1ドイツ編」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★★

    3作品とも観ました
    何よりも、この一風変わった企画が素晴らしいです。ドイツの、いわゆるフリーシーンで活躍する3つのカンパニーのポストドラマ的作品でしたが、3つともそれぞれ演劇観や作風が明確に異なっていました。こういった差異を日本にいながら知ることができる機会というのは、そうない気がします。今後もぜひ続いて欲しい!
    それぞれの公演内容の感想については以下の通りです。「遺言/誓約」・・・☆☆☆☆ 音楽や笑いといった楽しい要素にシェイクスピア『リア王』のテキストの深い読みを絡め、親子のコミュニケーションという普遍的な問題を重層的に描き出していました。 「道化の霊廟」・・・☆☆☆ 20世紀世界史と社会主義という広大・深淵なテーマを置いて、各種楽器を用いた演奏やパフォーマンスを展開。率直に言ってちんぷんかんぷんだったけれど、作り手と観客が時間と空間を共有するという作劇のポリシーだけは伝わってきました。 「ブラック・タイ」・・・☆☆ 韓国に生まれすぐにドイツの家庭に養子として迎えられた30代女性の半生語り。映像や音楽、演劇的パフォーマンスを使っていましたが、それらがテキスト及びそれを語ることの引き立て役に終わっていて、このパフォーマンスが「演劇」であることへの訴求力が足りない気がしました。

このページのQRコードです。

拡大