公開審査会がドラマティック!
劇作家のみなさんのやりとりが、1つの舞台を観ているような感覚になります。
特に今年は、初のダブル受賞ということで、筋書きのないドラマというか、スリリングな展開だったと思います。
満足度★★★★
公開審査会を拝見!皆様も来年ゼヒ!と言いたい!!!
数年前に初めて知った時からずっと気になっていた「公開審査会」、ついに拝見する事が出来ました。審査会の前に各作品15分ずつプレビュー・リーディングして下さったおかげで、最終候補作の中身を存知あげない僕のような観客でも、多少なりとも作品を知っている状態で(本当に多少ですが)、審査会を観る事が出来ました。公開審査会、面白かったです。一言で簡単に言うのなら「色々な人の色々な戯曲の読み方があるな」というのが大きな感想なのですが…いや、この簡単な言い方なんかよりも遥かに面白く奥深く興味深いお話が聞けます。作家さんも「そんな読み方があるなんて初めて知りました(笑)」と言ってしまう程です。いや~、興味深かった。こういう企画が増える事、祈ります!来年は皆様もゼヒ!
満足度★★★★★
愉快で迫真の審査会でした
今日は、新人戯曲賞の公開審査会で、その前に、初の試みとして、最終候補作品のプレビュー・リーディングがありました。
どの作品も、全部を朗読する時間はないので、冒頭から15分だけのリーディング。そのため、スタンバっていた役者さんが、一言も発せないまま退場される場合もあり、何ともお気の毒でしたが、候補作品の雰囲気が掴めて、後の審査会の説明と繋ぎ合わせると、作品のイメージがしやすくて、助かりました。
リーディングで、その先が気になり、休憩時間に最後まで読んだ戯曲2作が、史上初めての2作同時受賞作に決まり、観客としても、まるで、審査に加わったかのような喜びを感じました。
今回は、候補作品も、レベルの高いものが多く、また、審査員も、それぞれ、作風や演劇への取り組み方は様々ながら、どなたも本当に真摯に演劇に情熱を燃やしている劇作家ばかりでしたから、審査員のキャラクターにも、審査過程にも、なまじの芝居以上のエンタメ性があり、本当に、気持ちがワクワクする、審査会となりました。
情実で決まる賞も数多い中、この劇作家協会の審査会は、いつも公開で、公明正大で、私のような真に演劇を愛してやまない人間には、何よりのありがたいイベントの一つです。
満足度★★★★★
オリザさんの旅芸人に笑った
リレー戯曲「嵐が丘」と、月1リーディングで、見事ブラッシュアップされた「海待ちノ月」を観て来ました。
「嵐が丘」は、高橋長英さんと渡辺美佐子さんの主役コンビがやはり素晴らしいお陰で、予想より悠に楽しめました。
2回目にして、既に、企画者の渡辺えりさんの思惑と大きく外れた、旅芸人を登場させ、後の劇作家を困惑させることになったオリザさんの所業に対しての、各劇作家のコメントが大変愉快でした。
私がかつて働いていた放送作家組合も、いろいろなタイプの作家が集まっていましたが、作家達が集合して何かやるというようなイベントはなかったので、劇作家協会のこうしたイベントは、種々雑多なタイプの劇作家が、主義主張も異なる中で、よくこんなに一つのイベントを成功させることができるものだといつも感心します。
そして、本流とは別の面白い出来事が多々あるので、暇つぶしにはもってこいのイベントだと思います。
6月の月1リーディングで取り上げられ、ブラッシュアップされた「海待ちの月」は、別役さん御指摘の、なくなって残念な部分も確かにありましたが、前回より、とても構成がスムーズになり、各登場人物の内面描写も深まり、大変興味深い作品に仕上がっていました。
この出来栄えなら、本当に、上演が待ち望まれるレベルになったと感じます。
燐光群主体のキャストのレベルも高く、これが500円で観劇できるなんて、とても得した気分になりました。