オペラ『ねこのくにのおきゃくさま』 公演情報 オペラ『ねこのくにのおきゃくさま』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    楽しいにゃ~
    カラフルな衣装とピアノによる生演奏。
    歌が楽しいし、すぐに舞台に引き込まれていく。

    ネタバレBOX

    ネコの国がある。
    国王は后を亡くし、気持ちが落ち込んでいたが、国民とともに労働することでそれを癒していた。
    しかし、「何か足りないにゃ〜」と感じていたのだ。
    そこへ、船に乗って兄と妹がたどり着く。
    彼らは、歌と踊りをネコたちに伝える。

    そう、ネコの国には歌と踊りがなかったのだ。
    ネコたちは歌い踊り楽しむのだが、それを伝えた兄妹は仮面をしていた。
    それを取ってくれとお願いすると、嫌々ながら彼らは仮面を取った。
    そこに現れたのはネズミだったのだ。

    そして…。

    ネコとネズミの関係から、「争い」とかそんなことを想起させ、さらに「かつて地上にいた人間」(!)という台詞から、人間たちの行ってきたことを考えさせる。そういう展開はややありがちだけれども、うまい見せ方で、印象はとてもいい。
    この演目を持って学校を回ったりするのだろうから、子どもたちにとっても、いろいろと考える糸口にはなるのではないだろうか。

    大臣たちの古いネコと若いネコたちの関係もうまい折り込み方だと思うし、ラストにとって付けたような教訓などの押し売りがないところも好感が持てる。

    階段のようにシンプルなセットを、動かしながら見せていくのも面白いし、何よりキャストが魅力的だ。

    学校などを回るのであれば、ラストなどで、観客も手拍子等で参加できたりするとなお楽しいのではないだろうか。

    55分+15分休憩+22分という上演時間も、子どもたちを退屈させないアイデアだろうし、開始のベルの代わりにトイピアノを弾きながらネコが場内を歩くというもの楽しいのだ。

    もちろん、とっくに子どもではない(年齢的に・笑)私も十分楽しんだ。

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