コミック・ポテンシャル 公演情報 コミック・ポテンシャル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • !!
    観劇!

  • 満足度★★★★

    何かヘンだと思ったら・・・
    前回の公演、マチネーは余裕があったのに、今回は満席、大賑わいで、競技場以外では初めて男性トイレでの行列を見た。
    何かいつものあかぺらとは雰囲気違うぞと思ったら、ヒロインが声優でもおなじみの下田麻美嬢だったのだ。
    アニメは見ないのでまったく知らないが、人気があるんでしょうね。
    ナース姿で女性アンドロイド役とくれば、萌えるらしい。
    アフタートークも「もっと聞きたーい!」コール。終演後はチェックのシャツにリュック姿の男性たちが池袋芸術劇場の周囲をとりまき、ファン交歓会が始まっていた。「麻美ちゃんが出るんで生まれて初めて演劇観たけど、感動したよー」とオイオイ泣いてる人もいる。これを機に演劇にも興味をもってくれるとよいけれど。
    逆に、集客に苦労してる劇団は声優の女優さんを客演させる効果あるかも(笑)。
    平田オリザ氏によるアンドロイド演劇も始まった時代、タイムリーな上演だった。

    ネタバレBOX

    脚本家志望の青年アダム(吉田智則)とTV局で出会ったアンドロイドの女優ジェシー(下田麻美)との禁断のロマンス。
    上演時間2時間50分と聞いてアフタートークもあるし、移動時間が足りないので夜の観劇をあきらめた(予約なしで当日観る予定だったのでキャンセルではない)。あと20分くらいは刈り込める気もしたが、諷刺もきいていて楽しいコメディーだった。
    俳優がアンドロイドになっていて、「涙も機械調節次第」という味気ない近未来のテレビ局。
    人間とアンドロイド、禁断の恋の逃避行があり、アンドロイドならでは騒動が起こり、大いに盛り上がる。一般の演劇ファンと違い、ジェニーを見守るお客さんの熱気が凄い(笑)。
    芸術家肌で冷や飯を食わされている演出家チャンドラー役の高木 渉はいつもは主役だが、より抑えた演技で、今回は若手の引き立て役に徹していた。演出家の水鳥さんが夏公演直前に急逝されたが、そのうち、世代交代もしなければならないだろう。今回はその試金石ともいえ、なかなかうまくいった公演だったと思う。
    海外のコメディーを専門に上演しているこの劇団、年1回の公演が楽しみだ。

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