ヘルター・スケルター 公演情報 ヘルター・スケルター」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    チープ&シュールに爆笑!!
    タイトル「ヘルター・スケルター」らしく
    まさにしっちゃかめっちゃかでチープ&シュールに爆笑の連続!!

    うまい役者が楽しんでバカバカしいことを
    全力でやっているのを観るのが好きなかたにはオススメ。

    あれだけ連続でしつこく口から水を吹き出し(子供のころドリフで見た以来)しかも下手なんだ…吹き出し方が(苦笑)

    そういえば「ヘルター・スケルター」って
    ビートルズの曲にもあったなぁ。リンゴが絶叫してるやつ。

  • 満足度★★★★★

    凄いヨォ、なんだか凄いヨォ
    オフビートなのに過剰。
    チープで雑なのに、緻密。
    すべてを「わかっている」役者がいいのだ!

    劇団名も凄いけどね(改名してこうなったらしい)。

    ネタバレBOX

    なんか凄いと思った。
    なんて言うか、フリーハンドの凄さというか、それを取り込んでいるらしき演出の緩さというか。
    もちろん、役者のフリーハンドの部分は、きちんと演出されていて、それを「演じて」いるのだと思うのだが(と言うか、そう思いたいじゃないか)。

    凄いチープで、雑な感じ。
    「いい意味」で「雑」だ、と言ってもいいかもしれない。

    ボー立ちの役者がずらりと並んだり、なんだか衣装も微妙で、さらに今どき喪黒福造のパロディってアリ? な感じとか、Q10(キュート)のパロディまでもタイミング的に微妙感が漂う。

    とにかく、「説明」はまったくない、と言っていい。
    なぜクチバシがある人間がいるのか、なぜあの女性は人から見えないのか、なぜそんなに水にこだわるのか、なぜあんな衣装なのか、とにかく説明はない。だけどストーリーはどんどん進む。進んでも何も明らかになんかしていかない。

    デタラメと言っていい。というか、そう言うしかない。

    ここにあるのは、すべて「わかった」上で演出されている世界なのだ(たぶん)。

    だから面白い。

    小劇場にありがちなダンスシーンも入れてみました的な微妙さもたまらない。

    なんとも言えぬこだわりと、言葉遊びにはあんまりなっていないような、言葉のズレ。ズレと言うか、しゃべっていたら、オーバーランしましたというような過剰さで、誰も拾いに行かずに投げっぱなしの台詞。さらに、ぼそっとしたツッコミ。もう、そのタイミングは「うまい!」としか言いようがない。

    とにかく、役者がみんなわかっているから、そのラインの上にあって「うまい」のだ。
    雑っぽくしているけど、相当考えられているのではないだろうか。
    もしくは、役者の動物的カンのなせる技なのか。

    そのあたり演出&役者の演技等々を見極められるか、あるいは面白いと思うかで、評価が大きく2分されるのではないだろうか。もっともこれらは、当方の深読みとか読み違いとかの可能性もあるのだか。

    とは言え、私は、笑った。しかも久々の大爆笑もしてしまった。

    アドリブ、と言い切ることはできない不思議な世界の連続を観ていて、1日3回だけの公演は、全公演観ても、絶対に面白かったと言えるだろう。

    そして、たった1日の公演だからこそ、役者も新鮮さを維持できたのではないか、とも思ったのだ。

    星は5つにしてみた。

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