明るい表通りで― On The Sunny Side Of The Street― 公演情報 明るい表通りで― On The Sunny Side Of The Street―」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★★

    結構ビター
    この劇団には、丁寧に練られた物語で何となく「いい話」に終着するような印象を持っていたのだが、本作は結構ビターだ。さまざまな状況から苦しい立場に追い込まれながら明るさを失わない人々の群像劇だが、ある種のハッピーエンドかと思わせておいて、芝居の中で流されていた伏線がエンディングに炸裂する。そこが実にビター(^_^;)。役者陣は皆達者で、脚本の持つ細かさを巧く表現できている。と同時に、小さい劇場でやっている劇団にとっては、トラムの広さは難点になりかねないのだが、勢いのある演技で広さを巧く使っている。特に、鯉和鮎美の元気さは特筆もの。FUKAIPRODUCE羽衣で観たときにはパフォーマンス系だったので、ストレートプレイではどうか、というのが実は最大の興味だったのだけれども、予想をはるかに越えた安定した演技だった。というわけで、相当に満足した2時間弱だった。

  • 観てきた
    1/29

  • 満足度★★★★

    平成の人情噺
    昔懐かしい日本家屋を再現した装置の醸し出す雰囲気やオープニングアクト的な「昭和編」の余韻も加わり、現代が舞台ながらそこここに昭和の薫りが漂って、「平成の人情噺」な印象。
    また、屋内だが開放感のある装置も前週のミナモザと対照的で、そういう意味でも面白い。

  • 満足度★★★

    初見楽しめました
    ストーリーも流れており、それぞれのキャラも立っていて作品は楽しめました。どうして今『地上げ』の頃の話を再演するのかがちょっと掴めなかったです。

  • 満足度★★★★

    開演前に
    プロローグ的に始まる舞台。三谷さんが前説でもするのかと思ってたら結構大事なシーンですね。(見逃すと勿体無い)
    寂れてゆく商店街。そこに住む人々は優しくそして寂しい。地上げ屋さえ何処か憎めない。終わりに向かうストーリーは切ない。

    ネタバレBOX

    アヤが姿見の前で浴衣を合わせて見る。すこし間が空くシーンが好き。そこには荒木田じゃなくやはりあの「男」なんだろうと感じさせる。
  • 観てきた
    おつかれさまでした!!!

  • 満足度★★★★

    心温まる人情喜劇
    文月堂は2回目の観劇。この作品が旗揚げ公演だったのですね。あまりにも完成度が高く驚きます。
    ストーリーがよくできていて、永井愛さんの作風を思わせ、出演俳優さんも全員適役のぜいたくな公演。日程調整して急遽観にいった甲斐がありました。

    ネタバレBOX

    本編開演前に「母(三谷智子)」の世代の場面を描く場面があったのに驚く。賛否両論あるかもしれないが、面白い演出。見逃すと損します。
    コメディとは違うのかもないが、笑わせてくれる場面はコメディのセオリーがきちんと踏まえられ、気持ちよく笑えた。
    三姉妹が出てくる芝居だが、単純なハートフルコメディではなく、私が女性作家に求める「毒」が感じられるのが好みに合っていた。
    長女アヤ役の勝平ともこ、次女ユミ役の高山奈央子(KAKUTA)がよかった。高山の編集者にリアリティーがあり、惹きつけられた。
    2人のやりとりを聞いていて、かつてのTVドラマなら長女・黒木瞳、次女・浅野温子あたりがキャスティングされそうだな、なんてことを思いながら観ていた。
    三女章子(鯉和鮎美)の恋人、洋平役、山田百次が若手ながらしっかりした演技をみせる。
    アヤに思いを寄せる不動産会社の社員荒木田役の瓜生和成がとてもいい味を出していて、本拠地東京タンバリンで注目した俳優だが、この役に彼を起用したことで、作品に膨らみが出たと思う。
    地上げ屋長友役の唐沢龍之介、クロカミショウネン18の番外公演「俺の屍を超えていけ」で注目したがフリーのため、なかなか出演予定がつかめず、今回出演と知って楽しみだったが、緩急自在の演技で楽しませてもらった。
    長友はユミの夫(牧野耕治)と高校時代に漫画同人誌で互いに才能を認め合うライバルだったことがわかり、不動産会社を辞めて2人でコンビを組むことになり、藤子不二雄みたいにおそろいの赤のベレー帽姿で登場する場面がおかしかった。
    来来軒の従業員、小仁田日出男(北区つかこうへい劇団)も真面目な演技が面白い。
    終幕、章子の父親でアヤと不倫関係にあった男が戻ってくる。頭上の舞台で、荒木田が浴衣を注文していた呉服屋に間に合いホッとする場面が演じられ、新たな展開に胸を突かれる幕切れがいい。
    1点だけ気になったのは冒頭の場面。荒木田が買ったタバコを忘れ、アヤが追いかけるが間に合わず、「儲かっちゃった!」とつぶやく。
    荒木田が店を出た直後で、どこも店を閉めているという時間帯の設定で、路地で姿を見失い間に合わないということが不自然。しかも、せっかく、荒木田のしもやけに気づいたアヤが手袋を差し出す良い場面があるのに、客がお金を支払って品物を受け取らなかったから「儲かっちゃった!」と喜ぶのはアヤの人柄が悪く思え、ちょっと興ざめしてしまう。
    これがなければ☆5つだったのだが・・・。


  • 役者さんが素晴らしかった
    脚本も役者さんたちもとても良かった。でもたまにある「死んだ間」(物を黙々と片付けたり。変な時間。)が気になってしまった。音楽のこだわりがよかった。着メロが何だかわかって笑ってしまいました。照明は、夏と冬・昼と夕方と夜などの違いがもっと出せればよかったのに。

  • 満足度★★★★★

     
    観劇

  • 満足度★★★

    みた
    昔ながらの人情喜劇。
    キャラが立っていて、役者の皆さんもいいのだけれど、語り口(演出というのか)の間の悪さを感じた。ドタバタの起こるタイミングなどがなにかうまくなく、沸点に至る前にしぼんでしまうようなもったいなさがあった。再演ならば、そのあたりをもっとうまく見せて欲しかった。
    役者の中では特に、羽衣の鯉和さんが目を引いた。いつも妙ージカルだったので、こうしたストレートプレイで観るのは新鮮で、かつ物語を牽引する力のある人だった。

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