あたしら葉桜 東京公演 公演情報 あたしら葉桜 東京公演」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-5件 / 5件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/04/19 (水) 14:00

    75分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    母娘の嫁入り前の娘と母の会話劇二題。前半40分は岸田国士の「葉桜」台詞朗読、後半40分は同じ素材を横山拓也が書いた掌編。ちょっと面白い趣向で、テキストも岸田国士のママの会話朗読と、時代も現代の横山脚本を並べてみると、日本の底流に流れる女性のジェンダー問題をよりよい状況に進めるのはなかなか難しいとも思う。しかし、これはキャンペーン・ドラマではない。時代を超えて、家庭から巣立っていく女性のドラマを切り取って見せている。
    岸田の台詞に込められた母娘の心情は、よく見る家庭ドラマとは言葉に込める広がりが違うし、横山ドラマの娘の巣立っていく先を「男勝り」という台詞を一つ振っておいただけで、あと二人の関係を隠して進めていくあたりは、ひねりがきいて面白い。横山らしくいつに変わらぬ芝居作り巧者である。
    しかし、この舞台は、いつもの横山作品の世態のリアリティがとぼしく、かなりぎごちない。それは多分「言葉」が原因だ。女優二人はずいぶん頑張っていて責めるのは酷だが、やはり、岸田国士の昭和前期の東京山の手言葉は手強い。現実に今東京でも使う人は居ないのだからテキスト通りが出来れば良いじゃないかと言うかもしれないが、今でも相手が使えばたちまち東京弁で会話する人たちを私は知っている。言葉の表面以上のニュアンスが込められるのは、会話する者にとっても快感なのだ。その上にこの岸田のドラマは成立している。演劇界でも使い手は少なくなったがそれでも幾人も居る。大阪弁も同じだろう。これが大阪でも中流以上と見える言葉だろうか。例えば、谷崎の書いたような関西言葉が死滅して、このような言葉だけが通用しているとは思えない。その言葉の上にこの母娘の葛藤は成立しているし、リアリティが確保されている。
    そこが行き届いていないところが残炎だった。三鷹星のホール満席だった。

    ネタバレBOX

    せめて、鼻濁音だけは使いこなしてほしい。これが出来ないと、東京の言葉にならない。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/04/19 (水) 14:00

    岸田國士の「葉桜」は、近年は劇団民芸などで上演されているようだ。iakuの今回の舞台はこの岸田作を朗読劇という形で母と娘の物語とし、現代版・葉桜というべきオリジナルの物語を本体として上演するスタイルだった。当然ながら、関西弁の軽妙なトークも相まって現代版の方が圧倒的におもしろい。そして、岸田作の朗読劇を見た後だけに、時代の鏡が映し出すものが手に取るように分かって興味深い。
    岸田作はお見合いをした娘がどうも煮え切らない態度でいるのを母親が問い詰めていく会話劇。横山作では、娘が付き合っている相手に海外赴任先に付いてきてほしいと言われ、今ひとつもろ手を挙げて前に踏み出せない思いを母娘の会話で描く。ここでは母の恋愛観や長い結婚生活なども語られて、物語の幅は広がっていく。
    横山作は、母娘のゴキブリ退治から物語が始まるところが「うまいなあぁ」と感心する切り口である。テンポよく進み、前半のリーディングを入れても上映時間はコンパクトだ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/04/19 (水) 14:00

    75分。途中5分程度の小休止あるも、トイレには行きづらい

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ①岸田國士の『葉桜』の朗読。林英世さんと松原由希子さん。1926年発表。
    5分休憩。衣装チェンジ。
    ②『あたしら葉桜』上演。2015年初演。

    林英世さんは杉村春子を思わせる貫禄。こういう役は声が重要。嗄れた声に生活の重みが乗る。
    松原由希子さんは吉田羊や中江有里っぽさもある美人。

    ネタバレBOX

    ①縁談を受けるかどうか複雑な心境の娘。母は「そんな男なら断っておしまい!」。でも娘の心は惹かれているようだ。母は自分の経験談を語る。男の張る見栄、つまらないお芝居について。「お前に自分のような思いはさせたくない」と。娘は停車場までの花の散った桜並木、青葉のトンネルのような道を男と歩いたエピソードを語る。そこにホラーのようなBGMが流れ、緊迫感を強調。日が暮れていく中、ゆっくりゆっくり歩く二人の姿。きっとこの縁談は成立し、娘は出て行くのだろう。母娘の零す複雑な涙。

    ②いきなり関西弁全開の母娘が走り回る。先程との落差で舞台がぱっと明るくなる。アイネキュッヘンシャーベ(ドイツ語でゴキブリ)が出現してパニックに。娘の雑誌の下に潜んでいると踏んで、片側にゴキブリホイホイを置き、逆側から制汗剤をシューッ。何も出て来ない。じっとその様子を見守りながら、娘の恋人の話になる。さらりと語られるので気付かない人も多いのでは。(自分も半信半疑だった)。娘は同性愛者でネットで知り合った恋人にドイツ赴任の同行を誘われている。同性婚が合法な国。複雑な心境の母。現代版『葉桜』という位置付けなのだろうが、同性愛を入れる必要はなかったのでは。母娘の想いのノイズになってしまっている。(同性愛ネタが強すぎる)。さらりと触れられるだけなのだが、逆にそれが物語を阻害している。(いろんな推測を呼んで混乱を招く)。母はずっと自分の運命の男を探していたと言う。学生時代、会社員だった男を逆ナン、それが今の旦那。自由な現代に背景を変えても、母娘の持つ複雑な想いは変わらない。

    何か物足りない。

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