窓から空
郊外の商店街、3階というかペントハウスのような場所なので、空が近い贅沢。
夕方の回にお邪魔しましたが、夜は星が見えたりするのでしょうか・・・。
それにしても、広い窓からの借景は、とても贅沢なはずで、惜しいのは当日の曇天。さらに惜しいことに、夕方のゴールデンタイム公演は、この回だけみたいでしたが、ちょうどこの時間、もし暮れている夕焼けなんかだったら、もの凄い相乗効果だったのに、と思ってしまいました。
ため息が出始めた三十路の女性x3のお話のお話ですけど、30代なんてまだ青春そのもの。
受け入れたり、しがみついたり、振り返ったり、進んだりといろいろでしょうけど、元気出していきましょ。
なんといっても舞台がいいよね。
ホンモノのカフェを使って、しかも小さな庭のようなオープンカフェの部分があって、店内には空が見える窓がある。そこで、ドリンクを注文して、観る。あまりにリアルで、隣のテーブルを盗み見ているみたいな気恥ずかしさもあったりして。芝居は始まってるのに、全く気づかず、知り合いとおしゃべり続ける観客までいる始末。ただ、環境はいいけど、そこでの会話の前半は、逆にリアル過ぎて退屈な部分もあった。だって、本当にカフェで耳にするような会話だから。後半への流れとして必要なのはわかるし、単なる好みの問題なのかもしれない。でも、環境も内容も非日常性を失うと、演劇ってどうなるんだろう……なんて考えながら観てしまいました。窓の外の日も暮れていき、後半の3人は、良かった。特に美音さんの飲み食いしながらの演技がお見事。
満足度★★★★
よかったです
プレビュー公演観てきました。カフェでアラサーのガールズ・トークを盗み聞きしているような感じかな(実際は凝視しているのですが)。ありきたりの話かもしれませんが、会場の雰囲気と相まってとてもよかったです。
満足度★★★
親密な時間と空間
小さなビルの屋上にある素朴なインテリアのカフェで飲み物を飲みながら気楽に鑑賞できる1時間弱の作品で、居心地が良かったです。
30代に突入した大学時代の女友達3人がカフェに集まってガールズトーク。最初は軽いトーンだったのが、年月が経ったからこそ言えるようになった事実を明らかにして少し重い雰囲気になりますが、お互いに認め合って和やかに終わる物語でした。
3人ともいかにも実際にいそうなキャラクターで、声を張らずに自然体な話し方だったので、会話がとてもリアルに感じました。外部のノイズで会話が聞き取りにくくなるのも、逆にリアリティーが増して良かったです。
1卓のテーブルでただ会話が続くだけですが、会場の環境と作品の内容が良く合っていて、心に染み入る作品になっていました。
最後、拍手をしにくいタイミングで役者たちの礼をするのが残念でした。一旦そのまま捌けてから、戻ってきて一礼の方が良いかと思います。