娑婆に脱帽 公演情報 娑婆に脱帽」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-7件 / 7件中
  • ありがとうございました!
    ご来場いただいた皆様。
    お礼が大変遅くなりましたが、本当にありがとうございました。

    「観たい!」「観てきた!」へのコメントも本当にうれしかったです♪

    また、2月の公演もありますので、
    ぜひぜひよろしくお願いいたします!!

    次回は真冬に行う「夏の夜の夢」です。

    お楽しみに~♪

  • 満足度★★★★

    人情溢れる物語
    そして、舞台には人が溢れていた。

    ネタバレBOX

    昔のいい脚本(テアトル・エコー?)を使って、昭和の物語を丁寧に描いていた。
    狭い舞台にしつらえたタバコ屋の店先と事務所の一部屋がうまく使われていて、人と人が近かった昭和の街角が舞台の上にあったのだ。

    少々ドタバタしていたが、その雰囲気は良い。
    劇団員を最大限に登場させるためか、登場人物がやけに多いのだが(もとの脚本に手を入れたのではないかと思うのだが?)、要所要所に配していたので、舞台の空気をうまく作り上げていたと思う。

    一種の力業だが、2時間近い上映時間ながら引き込まれた。

    役者さんたちは、いろんなキャラクターがいて、いい感じに昭和の空気が醸し出されていた。

    客入れのときの、ホスピタリティのある様子は、好感が持てる。
    この優しく温かい感じが、舞台にもあり、劇団のカラーを感じさせた。

    また、観たいと思わせる劇団だ。
  • 満足度★★★★★

    本当の贈り主
    昭和の下町の風景の描写がレトロ感満載で
    上手い。セットはタバコ屋とその向かいのアパートの一室のみなのにまるで町全体の臭いやら雑多な息遣いが想像できるのは演出の技なのかと・・。そうして多すぎる人の流れがこういった下町の風景を見事に賑やかにしておりクラシカルな雰囲気を醸し出していた。当日パンフには写真、役名、役柄まで書かれてあり多い登場人物にも迷うことなく完璧に把握できた。勿論、物語は好みの芝居で本当に素晴らしかった。泣いた!泣けた。泣かされた。

    ネタバレBOX

    刑務所時代の仲間4人はとある下町の煙草屋の向かいにあるアパートを借りて探偵事務所を開設することにした。ここで彼らは一儲けしようという魂胆だったが、そうは問屋が卸さない!がこの世の掟ってもんだ。

    4人はひょんな事から殺人事件に巻き込まれ一儲けどころか掠めた15万円も施設にプレゼントされるピアノの代金に消えてしまう。

    4人が犯した罪も織り交ぜながらこの事務所と近隣の人間関係も巧みに描写し、また、バルドーの小悪魔的な色香も織り交ぜながら昭和30年代の情景を絶妙に演出していた。個人のプライバシーなんて言葉もなく、煙草屋の黒電話が近隣の住民の呼び出し電話と利用されていた環境や、その黒電話にかかってきた一本の電話が元で麻薬患者が殺されたりとサスペンスなスパイスもしっかり加味されていた。

    そしてその煙草屋の娘・みっちゃんと精神薄弱児のモタとの不思議な友情が芽生える辺りから物語りは大きくうねり出す。みっちゃんが過去に味わった絶望や、モタのハーモニカの音色はワタクシの感受性を刺激してちくちくと心に響き泣くに充分の展開だった。

    秘密を知ったモタを殺そうとしたヤクザに銃を仕掛ける学者のシーンではあまりの筋書きの完璧さに絶句し、モタとみっちゃんが精神薄弱児の施設にピアノを贈呈する場面とその後の展開では、感動のあまり泣きじゃくってしまったが、しかし、ワタクシの涙はこれらのストーリーにだけでなく、こうした舞台を作り上げた人達に感動したのかもしれない。

    舞台は笑いあり、涙ありの温かな物語りで往年の「寅さん」を彷彿させるような出来ばえだった。本は勿論、良く出来た素敵なお話だった。帰り際「いい物語だ・・。」と口々に話す観客が目立っていたのも、これを裏付ける。

    こうして温かな気持ちになって帰路につく幸せはクリスマスの為の装飾が映える夜に似つかわしい。

    だから、舞台が好きだ。
  • 満足度★★★★

    よかったです
    いいですねーレトロな昭和人情喜劇。笑えるし、泣けるし、グッときます。最後に役者さん全員が舞台に並ぶと圧巻でした。開演前に客席でオバちゃんが弁当食ってる劇場の雰囲気もなかなかです。

  • 自称「マン・ツー・マン公演
    (観客の人数と出演者の人数が同じ!?)」というだけあって、人の多さがまさに昭和30年代という感じ(あれで本物の子供が走り回ってたら完璧!?)。それだけでも見る価値あり。そこで演じられるのもなにやら懐かしい昭和的喜劇。頭にカーラーしている女性がいたり、呼び出し電話があったり、薄汚れていたり、おせっかいだったり、細かい部分でも昭和テンコ盛り。でも、開演前の「上演中にトイレに行きたくなった方は、すぐ外のコンビニか公園の公衆トイレを使ってください」という説明は平成的喜劇!?

    ネタバレBOX

    ピアノやお金のやり取りの理屈で、少しあやふやな感じの部分もあったけど、すべてはサービス精神旺盛なバルドーさんの脚線美で許す気になりました。ブラボー!
  • 惜しい
     思った以上に狭い舞台に登場人物41人…。しかし、事務所の中とタバコ屋の前の道だけという舞台の表現はよくできていたと思います。

    ネタバレBOX

     お人よしな四天王に心あたためられましたが、結局はそれだけでしたね。
     ほとんどの登場人物がその町の雰囲気を表わすだけのみの登場で残念です。
     なんとなく話の方向性がわかりすぎという部分もあり、安心して観られた割には作品に入り込めなかった感がしました。
  • 満足度★★★★

    ホッとする面白さ
    昭和30年代を舞台にした設定は、個人的にも懐かしさを感じつつ、久しぶりに”面白い芝居を楽しむ”ことが出来ました。芝居のオチはちょっと物足りなさを感じたけれど、総勢41名によるこの芝居は、ほのぼのとした、またホッとする様な面白さがあり、久々に気持ちの和らぐコメディーでした。会場が大きくないので一番前での観劇はちょっとしんどかったけれで、内容で十分カバーされたと思います。是非ご覧あれ。

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