ミュージカル 若草物語 公演情報 ミュージカル 若草物語」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 0.0
1-1件 / 1件中
  • 実演鑑賞

    桐朋学生の舞台を観るのは3度目。前回観た「RENT」と比較してしまうが、楽曲・脚本が持つポテンシャルに左右されるのは否めない。桐朋学園だけに福田善之作品には(指導者にとって)思い入れのあるものなのだろう、と思いながら観ていた。1945年の日本の4姉妹と母(夫は出征か戦死か..)の場面と、その次女が心酔して翻訳を試みている「若草物語」の物語世界(劇中劇)の関係性が、今一つ整理されて見えなかった所、後半を占める劇中劇の方のクライマックスを終えて終局に日本に戻り、その日が1945年8月6日と聞くに及び別の物語性が起動する。そして「その時」が訪れるのである。ここで漸くテーマ性から選んだ演目であったと判る。
    学生たちはミュージカル専攻のせいか、あるいは演出の問題か、「演技」面で生白さが目立ち、年齢を違えた役柄とのギャップが厳しかったりする。が、後半それなりに見えてくるのが不思議である。

    ネタバレBOX

    日曜~月曜3公演の初日2ステージ目を拝見。日曜昼から器材トラブルがあり開演が45分遅れるとの案内があり、なおかつ上演時間は休憩込み2時間45分との事だったが、腹を決めて観る事にした。
    カーテンコールでは学生らがこれを最後に私たちはそれぞれの道を行く、と挨拶がある。桐朋学園の卒公は「卒業」のドラマ性に集約される所があるな、と思う。終末論ではないが「最後」というだけで誰もがその中にドラマを見る。役者を目指す訳でない人達が集まって一つの舞台を作った感のある舞台にも、「一期一会」の物語性からか情感が漂うことも。舞台での「事故」も物語性を発動させる事がある。芝居とは不思議なもの。。

このページのQRコードです。

拡大