公演情報
「時間よ止まれ」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
時間を買うというSFなエピソードが入るが、妙な矛盾や破綻はまったくなく、むしろドラマは自然と淡々と進む。多くの負担を一身に引き受けて無理して頑張るお母さんを中心としたファミリードラマという印象。結局、無理はするな、ということか。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/02/23 (木) 15:00
座席1階
忙しすぎて、時間が足りない。一日50時間くらいあったらいいのに。かつて、本気でそう思ったことがあった。そんな「夢」をかなえてくれる舞台である。でも、そんなことが夢でよかったとしみじみ考えさせられる舞台でもある。
先人も書いていたが、舞台セットが独創的で見事だ。時間がテーマなだけに、テーブルを回転させて時計をイメージしたり、冒頭の前説で砂時計を提示したり。バックのデザインも美しい。
主人公は夫が単身赴任し、二人の子どもの面倒を見ながらパートで生活を支える主婦。子どもと言っても会社員の姉と高校生の弟なのだが、この弟がゲームオタクで「ご飯まだ?」と平気で言うなど最初からもう大変なのである。
そうした雑事を全部引き受けて当たり前と考える女性だから、その時点でもう時間が足りない、物語が進む中で、さらなる難題が次々と降りかかる。
ラストがとてもさわやかでホッとする。AIの時代になっても、人間性が一番と納得できる舞台だ。
高校生役の俳優さん。どう見ても高校生に見えません。少し残念。
実演鑑賞
満足度★★★★★
#谷川清美 #森啓一朗
#遠藤弘章 #青海衣央里
#萩原美智子 #大田路
#木林優太(敬称略)
初日。最初に言っておきたいのは、映画関係者の方に観て欲しい。コレ、監督なら撮りたくなるはず。プロデューサーとかなら撮らせたくなるはず。ちょっぴりCGなんかも使ってイイ画が撮れるよきっと。誰か下北沢に連れてきて欲しい。
サイズの違う二つの長テーブルを上手く使った楽しげな舞台にはミヒャエル・エンデがいて、後半の不穏な空気には喪黒福造がいた。そんな気分。
タイトルからは矢沢永吉を思うのは世代として致し方ない。
床の模様も含め、セットが美しく、転換の流れもスムーズで美しい。複数の役を演じる方たちの衣装を含めた切り替えも見事。
時を止めるとか、タイムリープするとか、時間をコントロールすることは人間にとって永遠のロマン。 浦島太郎の玉手箱や若返りの泉から、銀河鉄道999の機械の体だってそう。不老不死は憧れても、大人になるにつれ、大切な人とのことを考えるようになると、だんだん恐ろしいことだと分かってくる。竹取物語では既に帝が言っていた。「かぐや姫のいない世界に生きながらえても意味がない」と。そうして不死の薬を駿河国の高い山で燃やさせた。命は限りがあるから美しい。
キャストもみんな美しい。可笑しくて愛おしい。
三世代が見事に絡むファミリードラマとしても美しかった。大人の皆さんが上手いわ。
娘と息子も良かったなぁ。
大田路さんは2016年に明石スタジオで観てた。あの時の女学生役にも増してキラキラした綺麗な目をしていた。張りのある声も素敵だった。木林優太さんも味のある二役を見事に立ち上げていた。大人の役を観ながら、胸に込み上げてくるモノを抑えるのに苦労した。
演劇未経験の方の初体験にお薦めしたい。ウイルス感染の脅威で観劇を控えていた方の観劇再開にもいかがでしょう。楽しい演劇体験ができるはず。時間を割き、足を運んで、そこで起こることを同じ空気の中で味わう贅沢を味わえる。たくさんの方に観て欲しい。