満足度★★★★
人物同士の距離感を鮮やかに描く
所謂コメディではないが随所にそこはかとない可笑しさが漂い、三姉妹を筆頭に人物同士の距離感が鮮やかに描き出された脚本に感服。
また、冒頭とラスト(と途中でも時々)の水琴窟や雷鳴、川のせせらぎ(雨音かも?)などの音響も見事。
満足度★★★★★
三姉妹の心の機微
捨てられた三姉妹の心の中に渦巻く母への想いと、捨てた子供に乳代わりの目玉を残す「蛇奥様」という架空の民話は相対的でもあり、物語の原点は家族に徹していたと思う。生きるということはいわば日々の小さな出来事の積み重ねなのだとつくづく思う。いい芝居だった。
満足度★★★★
秀作
男性が書いたとは思えない。女心が分かりすぎてて怖いくらい。自分のキャリアを優先するあまり、嫁の実家の人間の人生を指図するようなことは、男性諸君、決して言わないように!一生恨まれます。特に姉妹は仲が悪いように見えても結束が固いです。
白木の格子窓や和紙のランプシェードを使ったモノトーンのセットが美しいです。その中で赤いパンツや水色のハッピ、ショールとスリッパの色を紫で合わせたりと、衣装さんの遊び心が楽しいです。お姉さんと従業員の人は旅館で働いている人なので、時々ハッピを着てもよかったのでは?
以下、ネタバレにて。
満足度★★★★★
本当に良く出来ていました
和テイストの旅館の玄関ロービー風の舞台での一幕で、
そこに訪れる登場人物達の織り成す人間関係の、
畳み掛けるような感情の折込が、
笑いを交えつつ、ミステリー風な要素や。
緊張感など伴って繰り広げられました。
バックで響く水琴のような音や、雨で濡れて入ってくるずぶぬれ感など。
細かい所の手抜かりの無さが、なんとも心地よく見事な出来でした。
満足度★★★★
これは凄い
あらすじからドロドロした愛憎劇かと思っていましたが、まっとうな家族のお話でした。さらっとした感じでいて密度が濃い。これは凄いです。登場人物がみんな個性的で生き生きしている。舞台セットも印象的。感服しました。
満足度★★★★★
満足
初見ですが、だいぶ満たされて帰りました。あぁ観てよかった!
家族モノだからドロドロしてたらやだなと思ったけどまったくそんなことはなく…。10年も経っちゃった、家族を感じさせる日常感で部分部分がかなりおかしくて、笑ってすっきり、ほろりとしました。姉妹っていいなぁ。
舞台すてきでした~のんびりしたい旅館です。
ミシッといってたけど大丈夫かな。
弁当誰が作ってるんだろう…。やたらブロッコリーが出るのが気になりました。
わっ、抽象的な舞台美術なんだ!
と思っていたら、けっこう山奥の小さな旅館のロビーが舞台。そのように使われると、そう見えてくるから面白い。でも、かなりシャレた内装の旅館です(天井からぶら下がってたあれはなんでしょう? 単なる飾り?)。両親のこともあって、それぞれに悩んだり、傷ついたり、そしてわがままだったりもする三姉妹の、誰か一人には、いや、時には三人すべてに観客は思い入れのできるであろうお話。じんわりと胸に浸み込んできます。それぞれの個人的問題は、どれも片付いていないともいえるんだけど(笑)、それでも3人が過去や現在を再確認し、今までより少し強くなって、これからも生きていくという感じが爽やかでした。
満足度★★★★★
三姉妹が絡み合う絶妙な心理が観もの
宿屋の舞台セットが素晴らしい。会場に入った途端にセットを観ただけでヤラレタ。相変わらず桑原裕子の演技力に感心する。それぞれのキャストらがきっちりそのキャラクターになりきっていて大満足な舞台だった。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
最高!
今回、初観でしたが、美術といい、何気ない音響といい、本といい、桑原さんの参加がただただうれしい。三姉妹の会話が深いです。
久しぶりに泣けました。ありがとうございました。
満足度★★★★
まさに、タテヨコの魅力満載でした
(ヨコ)家族、仕事、恋愛等のつながりに、支えられたり、足かせになったりの人間関係だが、(タテ)絡み合っていた過去の記憶を紐解き、未来に向かっていける、素敵な作品でした。
満足度★★★
三姉妹の距離
三姉妹のそれぞれのキャラクターが活かされた、しっとりとした作品でした。BGMや照明による演出もほとんどない、演技を見せる舞台になっていました。
三姉妹の会話は心の機微が描かれていて良かったのですが、他の役のエピソードの扱いが少々雑に感じました。特に長髪メガネの男性とジャージの女性は一発ネタ的な笑いのためだけに登場しているように見えて、もったいないと思いました。
架空の民話、「蛇奥様」に絡めた、ちょっとミステリアスな展開が面白かったので、もう少し話を膨らませて欲しかったです。
木の格子で出来たセットが和風モダンな感じで素敵でした。