Light on TennesseeWilliams 公演情報 Light on TennesseeWilliams」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    今まで観たこともない客席の配置で、新鮮な驚きでした。
    難解というコメントもあったので、恐る恐る行きましたが、あまり深く考えずに楽しんでしまいました。
    これでいいのでしょうか?個人的にはおもしろかったです。
    お母さん役の役者さんの演技が、インパクトがあり、素晴らしかったです。
    最後のオチはビックリでした。
    テネシーウイリアムズらしいかな、と思いました。

    預けた靴、探せるのか心配でしたが、とてもステキな返還で、感激でした。
    のりの良い音楽と共に...

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    テネシー・ウィリアムズという人物を、靴を題材にして表現された舞台でした。
    役者さんの熱演で、自分に中で、何となくですが人物像が浮かんできました。
    斬新な演出で、独特の雰囲気は良いのですが、自分の座った席が悪いのか、ずっと舞台照明が目に直撃で、眩しくて見えにくく、目も痛かったです。
    良い舞台なのに、集中がそがれ残念でした。

  • 実演鑑賞

    良い舞台だったと思います。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2023/03/13 (月) 19:00

    会場の使い方が非常に特殊で、芝居の内容は難解。

    だったんだけど、終演後のトークを聞いてるうちに狙いが少しずつわかってきたか。
    (うまい具合に、順番を逆にできないかなあ)
    知識や経験、見識が試される、私のようなシロートには怖い作品。

    音楽/BGMがカッコよかった。

    満足度星3つは自分に対するものです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    『靴』をモチーフにしたと思われる公演、面白い。
    当日パンフによれば、プロローグ、オープニングから、最後はエピローグまで12の話で構成されている。
    公演の特徴というのか、客席が2種類用意されており、主観的な席と客観的な席となっている。どちらの席で観るかは観客が選択する。自分が観た回は、ほとんどの人が主観席に着座していた。勿論 自分もその一人である。その主観席はShoes Barという設定で、店内では靴を脱ぎ用意されたスリッパに履き替える。このような客席の選択は初めてで新鮮であった。この席(場内入口は1か所のみ)への誘導もスムーズで、制作サイドの対応が丁寧だ。

    公演の説明では、Tennessee Williamsの戯曲や回想録、友人や家族が書き残した伝記を手掛かりとして、彼自身を描き出す…というものであったが、その人物像は明確ではなく陽炎のように揺らめきながら立ち上がる。輪郭がはっきりしない、敢えて曖昧な観せ方にすることで、人物評価を固定もしくは誘導しない巧さ。かと言って暈けたままの人物像ではなく、彼の家庭環境や作品(戯曲)を通して 核となる内面を鋭く抉る。彼を語る上でShoes Barという舞台(客席)にも意味があり、その構造を利用した舞台技術<音響・音楽、照明>が秀逸だ。

    因みに主観席は、至近距離で観るためキャストとの阿吽もあるようだ<毎回あるかは不明>。自分もキャストから同意を求められたり、<紙巻>花束を預けられるという弄りがあった。少しネタバレするが、アメリカの話でありながら、時に日本の方言や麦焼酎が登場するなど遊び心もある内容になっている。そこに異国の有名戯曲家という距離感を抱かせない演出<脚本も EMMA(豊永純子サン)>の上手さをみる。
    (上演時間1時間10分)

    ネタバレBOX

    主観席と客観席の間は紗幕で仕切り、上演が始まっても変わらない。主観席は舞台に近く、半囲いするような配置、客観席は教室<通常>席のよう。舞台まで距離があり、紗幕越しということから、広角的に俯瞰し シルエットとして観(映)るのではないか。

    舞台美術は 段差を設けた上、そこに靴を預ける横長カウンターを設え、中央に音響ブースがある。その後ろに横三段のシューズ棚があり、ブーツ、ハイヒール、スポーツシューズ等、色々な形の靴が並ぶ。ウィリアムズ(松田崇サン)は戯曲家になる前は靴職人であったこと、しかし仕事になじめず鬱積していた。この靴、その用途や形状、勿論大きさ等も違う。それは人にも体型や性格の違いがあり といった比喩のよう。履く靴も自分の足に馴染んでくる、または足に合わせた工夫をする。例えばウィリアムズの姉ローズ(安田早希サン)が、片方の靴に中敷きを入れて歩きやすくしていると。ウィリアムズは裸足を好む、そこには型にはまりたくない、自由でいたいという願いがある。靴の存在…後ろのシューズ棚へ原色照明を照射することで色々な形のシルエットが浮かび上がる。その光景が実に幻想的である。

    ウィリアムズと母(蔡へみサン)の確執、それは詩などに現を抜かさず、靴職人として地道に働いてほしいと願う親心。同時にローズの存在、内気な彼女の将来を心配し 結婚相手の紹介を頼む。紹介したのは同僚で、ハイスクールの先輩・通称 大統領(森山光治良サン)である。この場面は代表作「ガラスの動物園」を用いて描いている。
    蔡へみ さんは、ときどき方言(博多弁?)で話し、森山光治良さんは個人的なことを話し出す。それぞれ可笑しみと場転換をスムーズに行うための演出だが、不思議と物語の一部を成しているよう。

    全編に流れる音響・音楽が素晴らしい。舞台中央で山中透さんが担当するが、音楽は勿論、効果音である靴音<乾き>・水滴が落ちる音<潤い>、鹿威し<風情>あるものまでバラエティ豊かに聴かせる。公演全体を通して言えるのは、シルエットに表されるように観客の想像力に委ねる幅の広さ、奥の深さだと思う。
    次回公演も楽しみにしております。

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