Empty Kingdom 公演情報 Empty Kingdom」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    王道シリアス
    シンプルなストーリー、シンプルな舞台セットながら、役者陣の熱演と観客の支持もありいい雰囲気でした。
    真面目な一生懸命さが伝わってくるような舞台でした。

    ネタバレBOX

    舞台は中世ヨーロッパのどこかの国。
    戦に明けくれ領土拡大のみを考える女王と、戦闘の急先鋒として戦地を駆け巡る女王の姪である皇女のミラ。
    重税のためにクーデーターを画策する民衆と、ミラの幼馴染で鍛冶職人のカーティス。
    幼い頃はいつも一緒だったミラとカーティスが再び出会う時は、笑いあえる時ではなかった。

    ミラとカーティスの関係を恋愛関係にせずに、人間として対等な関係にした事にまず好感を持ちました。
    『生きる為に、理想の為に戦う』ミラと、『生きる為に逃げる事も大切』な考え方のカーティス。
    二人のコントラストが物語そのもので、とてもよかったです。

    シンプルなセットながら舞台への出入りの場所や、立ち位置などを工夫していて広く舞台を使っているのがよく解りました。
    せっかくの見せ場なのだから、もうちょっと殺陣をカッコ良くして欲しいかなと思います。
    それまでの演技が良くても殺陣に入ったとたんに緊張感が消えてしまいました。

    王道シリアスファンタジーを楽しませて頂きました。
    号泣してらした方もいました。
    世界観の作りだしは素晴らしいと思います。
  • 満足度★★★★

    熱演。
    脚本や演出が、というよりは、
    演じる役者やスタッフが丁寧に作ったうえでの、
    良い芝居という印象です。

    特にクライマックス!!
    主役達に、思わずほろほろっときちゃいました。

    派手派手した、大きい芝居でのファンタジーも好きだけど、
    こういう世界観もじっくりしていて好きです。

    ネタバレBOX

    ちょっと舞台がさびしいかな、というのは正直な感想。
    あんまり立て込んであっても浮くけれど、もう少しデザイン性が合ってもいいのかなぁって…。赤い布の敷き方とか。
    あ、でも、逆に役者や照明・衣装はひきたつからそれでもいいのかもしれません。

    もう少し上演時間短くてもいいなぁと途中思いましたが、
    ラスト的には、このくらいのボリューム感で満足でした!
  • 満足度★★★

    葡萄クッキー100円
    頑張っている。一生懸命やっている。葡萄クッキー(役者さんのメッセージ付き)を販売するなど親しみを感じる。ストーリーは中世のレジスタンスを彷彿させ,ドラマとロマンを含みよくできたものだとは思う。ただ,この手の話って演技が難しい。どうしても日常から乖離しているだけに,芝居もリアルには感じられなかった。惜しい。もったいない。初見の劇団であったため,そう思ってしまう。次はどんな物語を作るのだろう。期待したい。

  • 満足度★★★

    中世のファンタジー
    久しぶりに懐かしいキャストらに会えて嬉しかった。ついでに葡萄クッキー(100円)を購入するのを忘れてしまった。苦笑!
    今回の衣装は中世を匂わせ、直ぐに物語りに入り込むことが出来たので良かったと思う。ワタクシの後ろの席の方がツボに入って号泣していた・・。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    いつも他国との領地争いによって戦いは続けられ、民衆は苦しめられていた。これによってレジスタンスは立ち上がり活発化し暴動になる。これを力で抑えようとする王国。反乱軍と王国軍との戦いの中、王国では姫将軍と呼ばれるミラとミラの伯母・王がこれを指揮するも、ミラの「戦争のない国」を理想とした意思によって自らを滅ぼすという決断をする。

    ミラの幼馴染・カーティスとミラの会話「守りたいものがあるから逃げる。」「守りたいものがあるから戦う。」には深い意味があった。二人の勇姿の一人は命を失い、もう一人は生き残ったものの、その心の中の記憶は二人の幼い頃の美しい記憶だけが木魂する。

    終盤は全ての王族側が死んでなんとなく、かつてのフランス王国を思い出した。時代背景や戦う者たちの関連、思想や理想どおりに動かない状況をきちんと的確に描写していたと思う。

    惜しむらくはもうちょっと剣アクションを勉強してもらいたいと思った。それ以外の演技力では魅せてくれた。


  • 満足度★★★★

    丁寧に作られていました、それはもう。
    うーむ本当に丁寧に作ってあったデス。
    簡素な舞台なのに、暗転も無く見事に場面転換されていました。
    音楽・照明・出のタイミングや左右の方向など、
    練られていますねー、感服しました。
    衣装なども、しっかり作りこまれていて納得の出来でした。
    良作という表現の似合う舞台でしたね。
    中世の革命・魔法無し話好きな方には、お勧めします。

    ネタバレBOX

    姫将軍のお母様は、まんま「ゼロの使い魔」のタバサのかーちゃんでしたね。
    ちょっとヒネリ無く残念・・・。主人公の行動抑制理由もタバサと同じだし・・。

    話としては、よくある(失礼)ものなのですが。
    姫将軍の幼馴染は結婚してるし。
    独裁女王の腰ぎんちゃくは、見事な人生設計で自己完結してるし(笑)。
    微妙な人物アレンジが、ツボにはまって楽しめました。

    ただー、姫将軍ミラ様の妹さん(従者ぢゃーなくってね(あっバラした))。
    ショートソードぐらいは帯剣してた方が良かった気がするのよ。
    (ほら帯剣を許されたのって、身分の高い人の筈だし。伏線になったよ。)
    落ち延びた人は、目立つ王宮衣装隠すマントぐらい羽織っての再登場、
    くらいはして欲しったかな。(室内外でもね、隠れてるんだから。)

    詰めが甘いぞ!

    女の子は助かって良かったけど、
    人間凶器の異名を持っていた、レジスタンスリーダーの嫁さん。
    拷問されたのはいいけど・・(よくは・・ないですよね・・・)。
    王宮側の間者に、ただくついてゆく流れは変でしたね。
    わかり易い理由を観客に提示するべきと思いました。

    ですが、久し振りに中世の王侯芝居観れて満足でした。
  • 満足度★★★★★

    王国にも
    愛も友情も、もちろん、あるけど。。。立場が違えば、当然、行動も違ってしまい、喜びや苦しみも、それぞれ違ってしまう。だけど、思いは一緒で、空っぽじゃなくて、良かったです。スピード感溢れる舞台で、見せてくれました。


    ネタバレBOX

    王国第一皇女ミラ(菅野睦子)は、姫将軍と呼ばれるほど、他国との戦いで、戦績を上げていたが、その代償として、平民達の生活は、不満だらけで、王族への反感で一杯であった。ミラも、戦い無くして、民の幸せを願っているのだが、ミラの叔母である、亡き父王の姉フェンデリア(今泉直)が、王として君臨しており、逆らえない。ミラの母である前皇后マリアンヌ(石井麻衣子)が、心を病んでいるので、王族の地位を捨てることもできず、苦しむミラがいた。この母と叔母は、全然違うタイプの狂気を、二人の名優が、見せてくれる。

    ミラの幼馴染カーティス(沼田雄樹)は、ユリーナ(津金由紀)との平凡な幸せを求めて、城を出て、街で暮らしている。親友であるデイロン(山本尚寛)やホッブス(石川 毅)が、反乱を企てようとしているのを知り、「ミラが国王に、なったら、絶対良い国に、してくれる。」と止める。その時まで待てないと、反乱する為の平民達の集会が始まる時に、ガク(飯田翔威)の裏切りに、よって、ミラ達王族に抑えられ、仲間を囚われてしまう。ミラに不信感を抱くのだが、仲間を助けだせるよう、ミラからヒントを与えられが、それを機に、大規模な反乱になってしまう。なんとか、ミラを助けたいカーティスは奔走するのだが、やっと会えた時には、瀕死のミラ・・・介錯を懇願され、泣く泣くカーティスは・・・悲しすぎるけど、最期まで信じあえる素晴らしい物語でした。辛すぎるミラでしたが、街では恋も友情も輝き始める様を、役者さん達が素敵に演じて下さり、カーティスとユリーナには、新しい命が!

    衣装も髪形も、雰囲気が、とても良く、でていました。今時カジュアルを、茶系グラデーションで、まとめ、平民達のキャラも空気感も表現できていて、センスの良さを、感じました。叔母のマント風のも、戦いのシーンでも映えて、良かったです。

このページのQRコードです。

拡大