小さな家と五人の紳士(再演) 公演情報 小さな家と五人の紳士(再演)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
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  • 満足度★★★

    若々しい別役作品
    戯曲自体が面白く(30年前に書かれたものとは思えなかったです)、演出もストレートで分かりやすくて良かったです。

    ただ男5人の衣装のスーツが上下で別生地だったり、サイズもツンツルテンだったりダボダボだったりしていたが気になりました。
    ビジュアル的に役を区別するためかもしれませんが、普通のスーツ姿で妙な会話のやり取りをした方が可笑しみがより出たと思います。

    男性5人の演技はそれぞれにチャーミングさがあり、女性2人も不穏な感じがよく出ていました。

  • シュレーディンガーの箱?
    存在の許可は、主存在でなく。
    周囲が決めるものである。
    ・・・って話でよかったかな?
    とかく不条理な芝居でした。

    ネタバレBOX

    黒い素舞台で、2箱のダンボール、松葉杖、ミミズ入り(?)のビン。
    手鎖で縛られた女、サイズの合っていないスーツ姿の男5人組。
    とかく不条理で、理解はし難かった。
    ただダンボールに入って、幸せそうな演技をしてる役者さんは。
    本当に楽しそうにみえました。

    それにつけても、開演18時だったはずが。
    開場が10分前って、劇場のドア前に状況の説明文でも出すべきでは?
    笑わしても良いのだから。
    「役者のテンション上げております、
    開場が暫し遅れて申し訳ありません」とか。30分前でも開場せず。
    入り口のドアの出入りしてたり、円陣組んで気合入れる事も重要でしょうが。
    もーちっと気を使って欲しかったかな。
    暑い階段で、殆ど説明無く待たされるのは、
    気分の良いものでは無かった
  • 満足度★★★★

    のような感じの共感について
    十分堪能させて頂きました。

    ネタバレBOX

    人々が共感することは難しいようですが、段ボールにすっぽり収まって座るのが気持ちいいということ、共感できるような気がします。

    別役さんの初期の作品にも拘わらず、老人介護、老人虐待といったことが扱われています。

    共感など関係ない、対象はこう思っているのだろうと勝手に思っていれば良い。ミミズが住む段ボールの家を眺める紳士たちを見て、宇宙を外から眺めているような感覚になりました。
  • 満足度★★★★

    すっきり整理
    過去に他劇団でこっちが辟易するほど会話の食い違いを強調する別役作品を見たせいか、こちらは意外にあっさり系。最後のたたずまいなど、ほのぼのとすらしていた。

    演劇人はこういう作品を上演することで、いろいろ鍛えられていくのでしょうか。もちろん見る側も。

  • 満足度★★★★

    わかりやすかったです。
    不条理な世界に少しづつ引き込むよい作品だったと思う。
    小さい家(劇場)のわりに少し芝居が大きく感じ、はじめは違和感があったが、なぜか不思議と別役さんの世界が浮き立ったように思えた。
    全員が若いことが逆に作品の説明的な部分を排除せざるを得なくて、台詞がシンプルに届いた感じを受けた。
    お芝居と現実の隔たりが、極端に設定でつくられ、しかしそれを台詞によって徐々に解消して行き、納得させられてしまった。
    そこがこの芝居の成功と言えるのだろうが、欲を言えばもう少し混乱したかった。
    でもまあしかし、わかりやすいのは、良いことだと思う。

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