千羽鶴 公演情報 千羽鶴」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    上質なお芝居でしたが・・・
    初見の劇団。芝居としての質は高く、俳優も好演していた。文芸ものに強い劇団のようなので、今後も観続けたいと思う。
    今回の芝居はギリシャ悲劇や能とも関連させていたようだ。アフタートークでギリシャ悲劇と能の世界が結びつかないようなことを発言していた人がいたが、いまの演劇人は観世寿夫の活動をご存じないのだろうか。早稲田のかたならご存知かと思うが、観世寿夫は早稲田小劇場とも組んで、ギリシャ悲劇と能楽を結びつけた公演を行っていた。
    ただ、今回の公演、観劇環境としてはよくなかったと思う。空調の悪い地下空間で登場人物の少ない緊密な芝居を1時間45分、硬い木の椅子で観るのはきつかった。カフェ公演は1時間半以内に収めたほうがいいと思う(持論なのですが)。

    ネタバレBOX

    この芝居、能でとらえるとわかりやすい。前シテが太田夫人、ツレが文子、ワキが菊治、後ジテがちか子ということになるんでしょうか。舞台に話の芯ともなるゆき子をあえて登場させないのも、能の手法と共通する。
    最初に登場する太田夫人の内海詩野は立ち姿と古風な感じがよかった。女性陣でただ一人洋服姿の文子の高安智実は松下由樹と貫地谷しほりを足して2で割ったような美女で印象に残る。
    ちか子の佐藤晃子は演技に迫力はあるが、和服を着ているのにずいぶんと豪快に唾を飛ばすので観ていて興ざめし、閉口した。
    アフタートークのゲストは「そこがいい」みたいなことを言っていたが、私はそうは思わない。
    花柳章太郎、初代水谷八重子、山田五十鈴、杉村春子、坂東玉三郎、みな名優と言われ、和服の似合う女優や女形だが、いくら熱演しても、傍で観ていて唾なんか飛ばさない。それは女優や女形の最低限の嗜みや心得みたいなもの、しかもここに挙げた人は人一倍衣装を大切にする人です。あんなに大量に唾飛ばしたら、着物にかかって汚れるでしょう。「汚いものも見せるのが小空間のよさ」みたいなことをゲストは述べていたが、そういう問題じゃないんです。和服での演技にはおのずと品や節度が要求されるのです。
    ちか子は「女を捨てている」という解釈だが、ちか子は一番女の嫌な部分を持っている、したがって女を捨ててなどいない。杉村春子が映画でこの役を演じているのでお手本に観ていただきたいものです。怖いけど美しいですよ。
    菊治の山田朋弘は、台詞が少ない難しい役を巧く演じていた。ラストシーンがアングラ風で面白い。
    狭い会場なのに音響が大きすぎて、役者の台詞にかぶせるとまったく聞き取れなかった。
    20分のアフタートークがあったが、ゲストが一人で仕切るにせよ、内5分くらいは質疑応答の時間を設けてもよかったのでは。
    「原作を読んでいる人は?」というから挙手したが、「いるわけないか」と無視された(笑)。
    アフタートークが終わっても、ゲストを囲んで劇団関係者たちだけで引き続き話し込んでいるので、つくづく内輪の公演なのだな、と思った。
    ゲストの言動からして私演会みたいだった。
    観劇料金としては、ワンドリンク込みであの値段が妥当だと思いましたね。
  • 文学作品を見事に立体化!
    濃密な空間に仕上がっておりました。文学作品というと何だか淡々としたものを想像してしまうのですが、とても熱量があり、演出の工夫もたくさん見られて、ギュッと引き締まった120分でした。一人が語りの手法によってか、物語の空気が途切れなかったので、体感としては90分ぐらいじゃないかと思うほどでした。お見事!

  • 観覧しました
    こわいですね

  • 満足度★★★★

    友達の感想
    私は結局残念ながら行かれなくなりましたが、文学好きな友達が観に行ってくれました。
    おもしろかったそうです!そして彼女はお酒を飲みながら観劇できたことをとても喜んでいました(笑)。
    空間の工夫や斬新な演出アイデアに感心したらしいです。

  • 満足度★★★

    迫力というより怖い
    印象さえある役者はずごい

  • 満足度★★★★

    シュールな感じ
    舞台を取り囲むようなカフェバースタイルは初めてで、一人称語りがとても新鮮でした。臨場感たっぷりでオススメ~。。

  • 満足度★★★★★

    すべてに圧倒された!!
    久しぶりにクオリティーの高い芝居に出会えました。
    劇空間も良かったです。舞台を取り囲むように作られていてまた違う席でもぜひ見たいです。

  • 満足度★★★★

    圧倒されました
    女の情念は恐ろしいですねー。密度の高い芝居には圧倒されました。佐藤晃子さんホント凄いです。怖かったです。

  • 満足度★★★

    川端さんでした。
    そしてかなり康成さんでした。

    女性三名の実力の高さを感じました。

    そして劇場のスタイルが良かったです。
    舞台を両側からはさみこんで観るのでとても観やすかったです。

    ネタバレBOX

    いやぁ、よくあの長セリフを噛まずに長々と言えるもんですね、簡単じゃないところに感嘆しました。ついつい親父ギャグが出るくらいです。

    最後のあの黄金にきらびやかに輝く楽器?あれってなんですかね?いわゆるサックスですかね?その黄金のきらびやかな奴を吹くシーンがすごく目に焼き付きました。

    なにかと大人の雰囲気満載の舞台でした。

    とはいえ正直今回の舞台は僕にとっては少々ストレート過ぎました。ストレート過ぎましたが、実力派女優さん達の出演する次回作はまた観たいです。

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