ディナーショー 公演情報 ディナーショー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    懐かしい空間
    復活公演うれしいです。

    かなり内輪な部分はあったけど楽しめました。

  • 満足度★★★

    いちおうミュージカルでした
    野仲真司、横島裕、2人の俳優への興味だけで、どんな内容のものかまったく知らないまま出かけた。「ディナーショー」というから、小劇場俳優たちが次々出てきて面白おかしく歌うのかしら、と勝手に想像していたが、いちおうミュージカルになっていた。何年もユニットとしての活動を休んでいた人たちの小規模な公演だから、会場は99%くらいの確率で友人、身内である。私のように、出演俳優の顔は知っているが、個人的な知り合いでも何でもないのに観に来る物好きな人間はたぶんいなかっただろう。
    でも、観た収穫はそれなりにあった。

    ネタバレBOX

    幕開き、ロミヲ(岩田裕耳)とジュリエ(酒井杏菜)が森の中で愛の言葉を囁きながら「アハハハ・・・」とノーテンキに笑っている。岩田は芝居心のある人だけに独特な雰囲気を作っており、こちらが本編でも楽しめそうだった。
    しかし、主役は農村青年たちである。彼女もできず、毎日畑で作物を黙々と作っているポプキンス(横島)、ロブソン(野仲)、アリス(中村圭吾)が夜の都会に出てくる。歌姫バーバラ(柴原麻里子)のマネージャー、デミグラス(中込恭史)の目をかすめて、3名までご招待の「ディナーショー」の招待券を手に入れた3人は会場に潜入。
    アリスはバーバラと出会って恋に落ちる。バーバラは憧れの人気歌手タカオ・ホリウチに瓜二つのアリスに夢中になるが、バーバラを愛するデミグラスは2人の仲を引き裂こうと画策する。ポプキンスとロブソンはアリスの恋を応援する。
    落雷事故の後、不思議な感電パワーを身に着けたデミグラスは、博士(アリスインワンダーランドのジョニー・デップそっくりの扮装をした野仲の2役)によって改造鉄人となり、バーバラを襲って感電死させてしまう。自分の意思で動かなくなったバーバラをディナーショーに誘ったアリスは、空想の中でバーバラとダンスを踊る。
    アロハシャツ姿のアリスと白いドレスのバーバラを見て、「ハテ」と思い当たったのはレオナルド・ディカプリオとクレア・デーンズが演じた現代風「ロミオとジュリエット」の映画だ。
    アリスとバーバラはシェイクスピアの台詞で愛を語らう。劇中の歌もしっかりミュージカル仕立てになっていて、大真面目で歌う出演者を見ながら客は爆笑していた。
    野仲と横島のボケとツッコミのようなコンビの掛け合いも面白いが、劇中、TVの音楽番組の場面で踊る横島のダンスにキレがあってなかなか魅せてくれる。横島はミュージカルの勉強をした経験があるそうで、今回、振付も担当しているが、やはり俳優というのは自分に投資した分、成果が現れるものだなぁと感心した。横島の演技というのは、以前からアメリカのホームコメディーの登場人物のようだと思って見ていたが、中込の演じるデミグラスにもそういう雰囲気があった。
    劇中劇で、マグロ(ウーザチャン)とハマチ(横島)が水槽を抜け出そうとして失敗し、料理人(中込)に捕まる場面は、デミグラスに捕まるバーバラを暗示しているようで切ない。
    「もざいく人間」の次の公演は、来年の冬だそうで、まだずっと先の話。ミュージカルの要素を取り入れたものをやりたいとは考えているらしいが、その間、両人は客演で腕を磨くことになるようだ。
    今回の公演、昭和30年代初めのTVの音楽バラエティーみたいな雰囲気もあり、なかなか面白かった。「もざいく人間」、長い目で見ましょう。
    公演CDを1枚500円で「買ってください」と売り込んでいたが、活動再開のご祝儀公演の要素が濃いのだから、チケット代込みでお土産に付けてもよいのではと思った(笑)。

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