サード 公演情報 サード」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★

    演劇ならではの表現方法がふんだん
    映画よりも軒上泊による原作の雰囲気に近く、加えて少年院の面々をそれぞれ描いて(調べたら映画もそうだった)、より舞台向きに仕上げた感じ。
    さらにイントレを客席上方にまで(!)張り巡らせた装置も含め、演劇ならではの表現方法がふんだんで観応え十分。

  • 体育会系なら客の健康にももう少し気をつかってほしい
    たばこの煙はもちろんだけど、ろうそくを使ったときは、あの狭い空間では酸欠で倒れるんじゃないかと思うほど息苦しかったです。こういうことがあると芝居の内容はどうでもよくなります。7時開演なら6時半には開場してほしい。暑い日だったのに外で客を待たせる神経が理解できません。

  • 満足度★★★★★

    昭和の匂いが濃く、いかがわしくて、文学的
    さすが寺山修司だ。
    そして、J・A・シィザーの音楽がいい。
    舞台には熱気がある。

    100分の上演時間はあっという間だった。

    ネタバレBOX

    サードと呼ばれる高校生が、IIB、新聞部、テニス部というあだ名の友人たちとどこか遠くへ行こうとして、お金を稼ごうとする。
    お金は、サードとIIBが客引きをし、新聞部、テニス部の2人の女子高生が体を売ことで稼ぐことになる。
    そのやり取りの中、サードは客であるチンピラを殺してしまい、少年院に入ることになる。
    少年院には、いろいろな犯罪で送られてきた少年たちがいた。
    その中の1人、短歌と呼ばれていた男が、その少年院時代を振り返るのだった。

    冒頭の4人の高校生が、演じる役者の実年齢とのギャップもあり、非常にいかがわしさをプンプン振りまいていた。特に、女子高生のいかがわしさは、とんでもないほどだ。
    後にATGで映画になるのだが、その一連の台詞のやり取りは、まさにATGの空気感満載だ。台詞の感じがあの時代を思い起こさせる。

    物語は、「なぜ満塁は罪なのか」あるいは「ゲームセットあるいは延長」などという、野球用語を使った10の章に分けられ、そのタイトルにストーリーを重ねながら語られる。

    台詞が饒舌で、美しい。特に、短歌やどもりと呼ばれる少年たちの独白に、寺山修司が見え隠れする。

    演じる役者も熱がこもり、うまい。
    主要ないくつかの役以外は、1人数役をこなしているのだが、その切り分けがとにかくうまい。少年から大人、裁かれる側から裁く側などの役の変化も見事に体現していた。
    例えば、ヤクザの男を演じた岡庭秀之さんが、とにかくエグイ。驚くほどイヤな男を演じていた。その彼が、オシという、言葉を話さない自己主張の乏しい男も演じていたのが凄いと思った。観劇後、当パンで配役を見て初めてわかったぐらいに落差のある役を演じていたのだ。

    主役のサード(テツさん)をはじめととして、役者たちの面構えがいい。ごっつい。そのごっつい面構えから、寺山修司の台詞が滲み出てくるようだ。

    少年院の少年たちのフードという衣装(フライヤーの写真にある)も没個性にする意図がある、少年院という場所をうまく表現しているし、個人を隠すという少年法をも暗示しているようで深い。

    舞台は、独特のセリが空中にあり、また、客席の、左右前後までも使うので、立体的に演劇を味わうことになる。
    せり出しが高いので、その下の席だけでなく、(たぶん)ほとんどの席で、見切れてしまう(役者の顔が見にくい個所が生じる)のではないだろうか。ただし、客席で演じられる様子は、台詞さえ聞こえれば問題ないし、最初のうちはそれが気になったのだが、会場の全体を使うことが段々わかってきてからは、気にならなくなった。

    音楽は、一部を除き、生で演奏していたようだ。J・A・シィザーさんの曲は、当然のごとく、寺山修司さんの戯曲との相性は良く、それには昭和の香りが色濃く漂う。
    途中の歌が、生歌ではなかったのが少々残念ではあったが。

    もっと、いわゆる、泥臭い、アングラ風味の舞台が繰り広げられるのではないかと思っていたのだが、意外とそうでもなく、ストレートで、とてもわかりやすい演出だったと思う。

    今回の舞台は、19時開場・開演となっており、少々わかりにくい設定だが、10分前に来るように、ということと、整理番号順に入場する、ということがチケットやフライヤーには書いてあったのでそれほど不安ではなかった。実際に、10分前に行ったところ、19時少し前には開場して、さほど待たずに入場でき、そして(たぶん)19時10分過ぎには観客全員が入場できたようだ。
    例えば、他の劇団やライブのように、開演の30分前を開場にして、整理番号順の入場とすると、その10分前(つまり開演の40分前)には並ばなくてはいけないことになり、さらに開場後、開演まで待つ時間が長くなるので、夏ということもあり、そういう設定にしたのだろう。
    係員の誘導もきちんとしていたし。
    結局、開演は19時15分頃で、約100分の上演時間だった。

    演劇実験室◎万有引力は、また観たいと思った。

    そう言えば、J・A・シーザーさんは、いつからJ・A・シィザーの表記に変わったのだろうか。
  • 入場スタッフの手際等が悪い
    招待の葉書で観劇したが、応募時に明記してあったとて。
    招待枠が1名と葉書に記載無く、同伴者の割引等という気の効いた、
    商売っ気も無かった。
    19時開演といいつつ実際は開場時間であり、観客並ばせていた。
    (日暮れとはいえ、この猛暑の中で。)
    煙草や煙の匂いが強く出る場面もあり、
    その配慮に対する場内アナウンスも無かった。
    芝居にさえ熱込めていれば、全て許されると考えての結果とすると、
    商業ベースでの演劇という姿勢について、猛省するべき点だと云えよう。

    ネタバレBOX

    さほど芝居に興味の無い、階段の昇降も大変な高齢の同伴者は、
    スタッフ対応に、かなり憤慨してしまった。
    またその感情のベクトルを逸らせるほどの芝居内容とはいえなかった。

    繰り返すが、演出上見事な暗闇での炎のパートあっても。
    その炎の出した煙が、(煙草の煙同様に)苦手な人間もいるわけで。
    その旨、前口上のアナウンス等にて観客に伝えるべきであるし。
    新型インフルエンザ流行時には、無償のマスク提供していた劇団も
    あったこと考えると、煙の苦手な方はマスクの支給あるなどの、
    観客目線に立った配慮が、あって然るべきと思いました。

    また舞台が、観客席に入り組んだ鉄パイプの足場等が有り、
    かなり観客席によっては、観にくい席も出るので。
    先に並んだ者勝ちの自由席とせずに、
    指定席等を考えても良いのではと、みてとれました。

    ラストシーンは、演出家や脚本家の仕事でしょうが。
    「あれっ終わったんだ」と、観客置いてけぼりの出来でした。
    きちんと終わりのピリオド打って、
    役者の舞台挨拶や、終わりましたのアナウンスのひとつでも入れるべきす。

    終わり悪けりゃ、全て悪し!。
    これで入場時に不快な思い加われば。
    この劇団は二度と観る事も無いでしょう。
    そう感じた2時間でした。

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