満足度★★★★
真面目さと不真面目さ
不真面目な部分は必要なかった。弁護士の赤いドレスには、かなりの違和感があり、キャラクターも好きになれなかった。コメディとしての部分的なものを省けば、かなり職人気質な劇団だと思う。計算された物語性は満足だった。
満足度★★★★★
獏天の最高峰
今まで観た獏天作品の中でいちばん良かったです。
(最高峰は常に次の作品で更新されたりしますが)
子どもの頃、銭湯に行くといつも貼ってあった三億円事件犯人のモンタージュ写真。
思えば「モンタージュ」という言葉を憶えたのもこの事件ででした。
事件の概要はざっくりとは知っているものの、
そもそも事件の核心にはまったく触れたことがなかったため
(過去の同事件を扱った他作品も殆ど知りません)
ほぼまっさらな状態での観劇でした。
A、BおよびABミックスバージョンそれぞれを1回ずつ観劇。
脚本は圧倒的にBが秀逸でした。
最後の種明かしは圧巻。
演出も印象的なものが多く、
特に「君にプレゼントをあげよう、時間という」という台詞の後の時間経過のシーンが
無言で心情を表していてとても素晴らしかったです。
役者さん達も二役、三役をそれぞれの年代で使い分けて
どの役も申し分なかったと思います。
キャストで特に印象に残ったのは西村さん。
じわじわと齢を重ねていって、やがて納得して最期を迎えゆくさまが胸にきました。
3回のみの観劇となりましたが、時間が許せばもっと観たかったです。
満足度★★★★
かなりの力作
オープニングではちょっとビックリしたが、そのあとは一気呵成に進む物語に没頭できた。笑いを取るべく盛り込まれた部分は、不要だ。すべり気味だったし、無いほうがすっきりしてよかったと思う。
満足度★★★★
Aバージョンを観た
当日配られるパンフレットは見逃さず読んだ方が良い。「3億円事件」の容疑者を追いながら、剃神というデカの人生を描写した作品だった。とにかく丹念に練り込まれた本が素晴らしい。これに加味して個々のキャスト陣のキャラクターの立ち上がりや演技力、アクションは見事だった。
オープニングからの勢いは留まる事を知らず、舞台セット、音楽、照明、伏線の回収などプロとしての職人技に圧巻された。しかしだ・・、惜しむらくは、これだけの事件性と演技力があったなら何もおちゃらけたコメディな部分は必要なかったような気がする。あくまでもストレートプレイに徹して、その実力を誇張してほしかったのだ。むしろストレートプレイのほうがこの場合、馴染む。
以下はネタばれBOXにて。。