満足度★★★★★
とにかく楽しいアングラ!
注文の多い料理店」は好きなお話だし、以前の公演の項を見て、RUSさんが絶賛されてたのでまちがいない劇団だと思い、観ることに決めました。「注文の多い料理店」の話を初めて知ったのは小学校の授業での人形劇映画で、ドアではなく、テーブルのメニューに書いてある「注文」を次々めくる形だった。演劇では何年か前に、壌晴彦の「詠み芝居」で観たが、これもコンパクトで面白かった。
当日パンフに作者の澤藤さんが、宮沢賢治という作家に抱いた先入観や「注文の多い料理店」についての自分の読書体験を書いているが、実は私もまったく同じ感想・体験を持つ身なので、澤藤さんに親近感を持てた。受賞歴もあって実力派のようですね。
青果鹿スタジオは狭い、とにかく狭い劇場なんだけど、劇が始まると面白くてワクワクした。
入り口で受付しているのが女装のメイド(柄澤勇一郎さん?)で、ぎくっ!としたが(笑)、「ああ、アングラ劇団って扮装したままの役者がスタッフやってるよね」と気づく。
狭小空間もアングラも苦手な私だが、こんな楽しいアングラ劇は初めて。次回公演も宮沢賢治の原作で「グスコーブドリの伝記」をもとにした作品だそうだが、今度は中野・ポケットスクエアのテアトロBONBONなので、より多くのかたに観てもらえるだろうと期待している。アンケートでチケプレのお願いをしておきましたが、この劇団の公演、未見のかたは今度一度お試しください。オススメです。