鬼FES.2010 公演情報 鬼FES.2010」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    4者4様の面白さ
    鬼フェスって何だろうと思いましたが、4劇団のオムニバス公演だった。5:30が開演時間だと思っていたら、ロビー開場の時間。2時間ちょっととして8時前には終わるだろうと予定を立ててしまい、肝心のロ字ックが観られなかったのが残念。いつか再演されるかな?

  • 満足度★★★

    一足お先に夏フェス気分!?
    演劇界に夏フェスがないことに疑問を感じた劇団ロ字ックが企画したイヴェント。
    初回ということもあってか、フェスという切り口にしては少々こじんまりとした印象でしたが、個性的でゴーイングマイウェイな団体ばかりで愉快でした。
    演劇は滅多に見ない方でもロックバンドのライブに行くような感覚で気軽に楽しめそうです。
    舞台の様子は会場の階下のカフェ・バーで随時テレビ中継しているので、ソファで寛ぎお酒を飲みながら観るのもよさそそう。

    ネタバレBOX

    ■村上佳久(ひとり芝居)
    『春山春子』★★
    生物Iを教える教師に赴任したばかりの春山春子は極度の緊張により、手や足は震えているが懸命に生徒らにメンデルの法則を教えようとする。しかし支離滅裂で話下手な彼女の喋りについていけなくなった生徒らは次々に退席。
    ついに残る生徒はひとりになり、マンツーマンになってしまうという話。
    客席が生徒たちという設定だったためか観客いじりがあった。(といっても
    名前と血液型を聞く程度だったけれど。)
    エキストラを客席にあらかじめ数名配置しておき、どんどん退席していけば
    もう少し演劇的になったのではないかとおもう。

    『ピーマンくん』★★★★
    地元のスーパーマーケットに勤めているトシヒコの父親。ここでは一番下っ端が店の前でピーマンの被りものを装着し、ピーマンを売らなければならない規則があるのだが、父親が3年前に入社した後のニューカマーは誰ひとりとしておらず、相変わらず毎日野外でピーマン売りを続けなければならないことへの嘆きや、お店の軒先に止められた客の自転車を公道なので常に場所を移動させている事への不満、北海道に社員旅行に行った時にゲーム台に熱中しすぎて集合時間に間に合わず、置いてきぼりにされたが、誰もが自分の存在を忘れていて気付いてもらえなかった等、自虐的なエピソードを息子に愚痴る話。

    ドンくさそうな父親に扮した村上が終始同じトーンで語りかけるように話す言葉のひとことひとことに悲哀と皮肉が入り混じり、いちいち笑えた。


    ■スマッシュルームズ 『シルエット=半透明』★★★★★
    パンクロックバンド、チキンハウスのギグ。
    VO&Gのエースがメンバー紹介(Bリリィ、Drタンク)を終え、ラスト一曲をはじめようとした矢先、ステージにもうひとりいることに気がつく。彼はカスタネットを両手に持ち名前を阿部と言うらしいがメンバーは誰も彼を知らない。
    しかし彼は自分はチキンハウスのメンバーだと主張する。更に、バンドメンバーが3人だとするとひとり嘘をついているヤツがいる、と犯人の嘘を見破る警官のような口調で咎める。

    阿部の強烈な自意識が自身を第4のメンバーだと信じて疑わなかったのか、
    それともただ、単純にメンバーに入りたかったのかその辺りは謎だが、気が弱そうなDrのタンクをメンバーから除外しようとする阿部の行動は見物だ。

    メンバー外の男から勝手にメンバーを除外されたタンクの怒りは爆発。東京をめためたに破壊しようとするゴジラのように唸り声を上げ暴れまわる彼の怒りの沈静するためには、ポン・デ・リングがないとダメらしい。持っているひとはいないかどうか、客席に呼びかけるVo&Gのエース。
    するとひとりの男性がつかつかと舞台に上がりお目当てのポン・デ・リングを手渡す。この男性はおそらくこの団体の主宰なのだが、しばらく舞台上にいたために、第5のメンバーのように客席からは見えて面白かった。

    紆余曲折の末、阿部はメンバーに加入することに成功。
    だがしかし、この日をもってチキンハウスは解散することが既に決まっていた。ラストの一曲は大まじめに『君が代斉唱』でバンド解散。そして照明がフェードアウトするなかトドメのひとことが一味利いていた。

    最後まで二転、三転する脚本に先の読めない展開が面白く、一風変わった角度から描いた友情にはドラマ性と舞台をステージと見立てたライヴ感があり、て今回みたなかでは一番心を動かされた作品だった。

    ■KETTA-MACHINE 『音楽が人に与える影響についての考察』★★
    就活真っ只中の学生らが、心理学科の教授から、『音楽が人に与える影響について』課題を出される話。

    クラシックは脳に良い影響を及ぼす、パンクロックは人格を破綻させる、
    J-POPは日本人の心をよく表わしている・・・。というのが考察の主。

    教授のお気に入りのJ-POPがつまったCD-Rを借りたマサコが、YUIのチェリーの『恋しちゃったんだ たぶん 気付いてないでしょう?』の部分を聞いた瞬間から教授は自分を好きに違いない、と勘ちがいしていく様相はおもしろい。
    いっそのことこの場面を、残りのふたりの学生が考察する構成にすればもっと物語が広がったのかもしれないのになぁ、とおもった。


    ■ロ字ック 『パラダイス』★★★
    とあるホテルの一室で鉢合わせてしまったビジュアル系バンドの追っかけをやっている3人のバンギャル(いわゆるファック隊)らの会話劇。

    開演と同時にトラブルははじまって、巻き起こる女と女の意地の張り合い。女のいやらしさをポップにして過激に描けるところが山田さんの特長だと個人的にはおもってるのだけど、そのセンスは今回も健在。

    しかしながら、物語は結構グダグダ・・・苦笑。
    それを狙っていたにしても物語の核になるテーマである愛憎が、ちょっと紋切り型過ぎた感がアリ・・・。
    終盤、ラーメン皿を回収するために部屋にやってきた中華料理店のチャイナを、新たなライバルだと勘違いしたバンギャらが責め立て、追いつめられたチャイナがつたない日本語で身の潔白を主張し反論して激しく言い争ううちに、バンド『メン』とラー『メン』で文脈が混乱してしまうあのくだり、言葉の取り違えによる仕掛けは確かにロジカルで面白かったが、これで物語を畳みかけるには少々パンチが弱いというか、もう少し、意外性がほしかった。

    ラストでのイマイチ垢ぬけない妙ちきりんな女の破壊衝動も、ちょっと唐突すぎたかも。
    あのシーンに至るまでの人物描写の『心の揺れ』や、『揺さぶり』(選択の余地)は、もう少し見たかった。

    同じ場所でダラダラと足踏みを繰り返すように物語が停滞したり、会話の応酬が見受けられない意味の無さ、みたいなのは個人的にはすごく好きなのだけど、それにしては、『主張』(自意識とか精神面ではなく、概念的な)が不足がちで、起承転結の起と結だけ見せられたような印象だった。
    その点は、想像を促すような『意味あり気』な台詞をピンポイントで配置して、『謎』を残したまま終幕したりすると幾分、緩和されるのではないかなぁ、と。

    紫、ピンク、黄色をバチバチ光らせるドぎつく毒々しい照明と、ハードロックの楽曲と役者の動きをカッチリ合わせてくるのは凄い。

    実は今回みたロ字ックのキャラクター造形だとか、役者の動きだとかが、
    先日みたバナナ女学園の「アタシが一番あいしてるっ」に通じるモノがあった気がした。

    個人的には前回公演での、ニュートラルでつまらないひとを配置するのはロ字ックのスタイルを確立するうえで何かしらファクターになるような気がします。
    あと、ミュージカル調のポストドラマを取り入れたり、『沈黙すること』とのバランスが生まれてくると、爆発のタイミングも見えてくるような・・・。勝手な憶測ですが。

    今回の企画は上述したように演劇の間口を広げる(演劇人口を増やす)ことへのフックとして、有意義な企画だったとおもいます。

    ひとつ気になったのは、舞台転換の間。
    MCがいると、会場の盛り上がり方が変化したかもしれません。

    『ロック』の括りを=『誰かのハートをロック(射止める)すること』だとすると、
    コンセプチュアルなな部分は次回からも継続していかれて良い部分かなぁ、と。(個人的には、ロックの偉人シリーズとか観たい気もしますが。)

    余談ですが、蛍光ブレスレットがチケット代わりとは洒落ていてよかったですね。
  • 満足度★★★★

    四者四様
    3劇団がパンクロックを取り上げていましたが、それぞれのアプローチやカラーが違い、ネタがかぶっているという感じは皆無。

    休み時間を利用した席替えのアイデアはグーだったと思いますが、椅子がもっとあってもいいのではと感じました。回を重ねるごとに大きな規模になっていくといいですね。

    明日はユーストリームで楽しみます。

このページのQRコードです。

拡大