満足度★★★★★
王道のミュージカル
前回の木場公演とは違って完全密閉空間。とはいえ、野外でしかできないあの演出はあまりに効果的で、しかも切なくも美しいラストシーンを現出させていた。あ、横道かもしれないけどw
満足度★★★
破壊的舞台
コリッチの「観たい」の欄に投稿したのが私だけだったので、当日は誰も来ていないんじゃないかとちょっと心配になったが、大丈夫。コリッチに投稿していないだけでゴキコンのファンはちゃんといる。
会場は江東区の都立現代美術館の南側にある木場公園の多目的広場。そこにビニールシートで作られたテント小屋が立つ。3日間の公演はいずれも午後7時からの開演。出かけてみてわかったが、これを昼間にやったらたぶん脱水症状で倒れる客が出るんじゃないだろうか。それくらいビニールシートで作られた会場は温室効果が抜群だった。
例によってストーリーはあまり頭に残っていない。出だしでは老人介護の問題を扱っているように見えたが、そのあとは遺産相続をめぐるドロドロとした人間模様が展開する。ゴキブリコンビナートの特徴はなんと言っても、俗悪で猥雑な題材をミュージカル仕立てで表現するところにある。激しい動きを求められる役者陣にこれ以上の歌やダンスを望むのは酷かもしれないが、歌だけではなくダンスの振付においても、いよいよミュージカル化が進んでいると思われる今作を観ていると、絶対に無理だとは思うが、劇団四季の役者にこの芝居を演じてもらいたいという妄想がふくらむ。
上演時間は約90分。観客はオールスタンディング。終演後、駅に向かって歩くうちに、街灯の明かりの下でふと足元を見ると、靴がほこりをかぶってすっかり白くなっていた。