夏の砂の上 公演情報 夏の砂の上」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    まあまあ
    ダブルキャストなので2回見たが、同じ人なのではないかと思えるくらい全く同じ動きをしていた。演出がしっかりしているのでしょうか。追記。演出家さんがこの作品+1作品で読売演劇大賞の優秀演出家賞を取りました。おめでとうございます。

  • 満足度★★★★

    静かな中に大きなうねり
    松田正隆さん&高瀬久男さんコンビは矢張り鉄板!!

    ネタバレBOX

    一見、淡々とした中にも、役の心の動きがみてとれる。
    磯貝さんの居方、ん?ってひっかかったところが序盤あったのだが、終盤謎が解明♪すごくバランス感覚にすぐれているお方だなぁと感動しました。
    全体的に嘘がなく、すぅ〜っと心にしみわたるものがあり、よい時間をすごせました。
  • 満足度★★★

    人間関係の静かな漣
    松田正隆さんの芝居は、結構観ていますが、最近の作品より、昔の作風の方が好みです。
    この作品は、1999年の文学賞受賞作ですから、もう10年ぐらい前の作品なのでしょう。
    ですから、結構、好みでした。
    面白いかと聞かれたら、ちょっと即答には迷いますが、でも、決してつまらなくはない舞台です。
    磯貝さんが、とても、松田作品の波長と合う演技をなさるので、何だか作品世界にすんなり誘われてしまうのです。
    客演の尾崎愛さんもとても良かった!!私が男性客なら、彼女の虜になってしまうのではと感じました。

    ネタバレBOX

    別役作品に、電柱と死体がつき物みたいに、松田作品には、雨や子供の死、うまく行かない夫婦関係などが、必ずついて来るようです。
    セットには、必ずと言って良いほど、長机が出てきます。
    そんな松田作品の静かな時間の流れにピッタリのキャストと演出だった気がします。
    後で事故死してしまう、主人公の同僚が、「眠くなった」と居眠りを始めた時、私も何故か睡魔に襲われたものの、それ以外は、結構単調な流れにも拘らず、ずっと舞台に集中できました。
    特に台詞で説明せずとも、登場人物の心の内が如実にわかる作劇は、さすがだと感じます。

    陣野の妻が、主人公の治の許に、泣き言を言いに来るシーンには、ちょっともらい泣きしてしまいました。このシーン、全体の単調な流れの中で、良いアクセントになっていました。
    治と姪の優子が、雨水を飲むシーンは、如何にも松田作品らしさに溢れ、秀逸な場面でした。
    最後、治が職場の事故で、指を失うという設定は、必要悪だった気がします。それがない方が、リアルな家族劇、人間劇として、洗練された空気に満ちていたように思うのですが…。

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