ベンガルの虎 公演情報 ベンガルの虎」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/11/27 (日) 19:00

    アングラって結局自分を探す旅なのかもなぁ、などと主語のでかいことを思った。時も人も行きつ戻りつ、あるいは繰り返したりもしながら、観ているうちに感情とエネルギーの高まりが劇場を満たしていく。同時にある種のノスタルジーが甘酸っぱくも感じられた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    さほど頻繁には観ていない流山児事務所だが、atスズナリというと幾つかの舞台を思い出す。高取英追悼「帝国月光写真館」(2021)、鄭義信を演出に迎え黒テント俳優や結城座も加わった「チャンバラ~○○水滸伝~」(2015)、他界した瓜生正美の他保村大和、伊達暁らが客演した坂口瑞穂(黒テント)作「お岩幽霊~ぶゑのすあいれす」(2010)等..。
    小林七緒演出による唐十郎作品の舞台はほぼ未知数な状態で観劇に臨んだが、中々の出来であった。弾けた台詞回し、動きは唐作品らしいが、梁山泊などのテント公演と異なるのは、ノリを優先して言葉(台詞)の読解の暇を与えない演出でなく台詞が聞こえ、唐作品の詩的な響きを味わう事ができたこと。唐十郎作品はリーディングで聴いても趣き深いものになるのでは・・?という感触を持った(いや勿論物足りなく思うだろうけれど)。1,2年前あたり風間杜夫出演で埴生の宿を竪琴の生伴奏でしっとりと聴かせた新宿梁山泊の長丁場の上演では、(梁山泊では毎度そうであるが)「穢れ」の要素(この演目での「らしゃめん」のような)をきらびやかに、記号化して見せるのだが、言葉を聴かせる今回の上演ではある生々しさを残していた。
    現代では実はホステスであるヒロインが、彼女を見出した青年によって彼の元教師となり、青年と同道する縦軸があり、二人の純愛が底流にあって最後に顔を出す。その狭間に激動の歴史に翻弄された人間のドラマが象徴的人物を配して描かれる。で、このヒロイン役の女優がどうしても青年と最初は同世代に見えて仕方なかったが、劇が進むにつれ年上の女に見えてきた。井村タカオが狂言回しと言って良い立ち回りで芝居の各所に油を差し全体に貢献していた(笑えた)。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    山丸莉菜さんのファンの方は絶対に観た方が良い。素晴らしかった。

    『ベンガルの虎』自体は新宿梁山泊の花園神社公演で観た。面白いんだか面白くないんだかさっぱり判らない、いつもの唐十郎節。今回全く期待なしで観たのだがかなり面白かった。こんなアレンジが案外正解なのかも知れない。おっさんの適当な与太話を聴き流しながら、何か妙にぐっと来るフレーズにハッとする、そんな芝居。訳の判らない因果律、時空の捩れた世界線、言葉と情熱だけが激しい風雨にさらされながらも凛然と屹立す。
    大小様々な行李がキーパーツ。大量の車券、大量の朝顔の鉢、大量のはんこ。

    永遠のヒロイン、カンナ役は山丸莉奈さん。八木亜希子似。
    井村タカオ氏はミシンのセールスマン、競輪場の予想屋、カメラマンと大活躍。幕間のダンスは必見。かなり場をさらってみせた。
    産婆のお市役神原弘之氏はお歯黒が強烈。
    ハンコ屋俗物博士に村岡伊平治役は伊藤俊彦氏。
    水島役は山下直哉氏。
    流しの銀次役は祁答院雄貴(けどういんゆうき)氏。
    カンナの母、マキノ役は中原和宏氏。これも鮮烈なヴィジュアルを焼き付ける。

    各々背負わされたカルマで取っ組み合うようなメルヘン。

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