ともだちのそうしき 公演情報 ともだちのそうしき」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    像を浮かび上がらせる力
    二人の男たちの話の中にあって
    どこかもやっとしていた部分が、
    次第に形を持っていく。

    そのやり方にはどこか力技というような部分もあるのですが、
    展開していく二人の世界に
    あざとさがないのがとてもよかったです。


    ネタバレBOX

    会場についてびっくり・・・。
    まあ、なんというか
    かなり古めのふつうの民家。
    24席限定というのはそのひとまに座れるぎりぎり人数だったのですね。

    母屋で友人のお通夜があるので
    その離れで時間を過ごすという設定。
    高校までの友人と大学に入ってからの友人が
    偶然顔を合わせて
    故人のことを語り始める中で
    観る側にもいろんなことが伝わってくるという展開。

    客入れ時からすでに男が寝ている。
    舞台の部屋と客席の部屋のふすまが
    間隔をおいて一枚ずつ外されていくのですが
    その過程でゆっくりと観る側が
    その場所の空気に浸されていく。
    前回公演でも
    男が寝ているシーンから始まったことを思い出したり。

    二人の男たちが
    お互いを探るように話しだす。
    共通の話題といえば故人のことだけ・・・。
    しかも、二人の話がどこか噛み合わない。

    そこからの距離の詰め方が
    この舞台のだいご味。
    故人のことが語られるなかで
    むしろ、思い出を話すふたりのそれぞれが
    ゆっくりと照らし出されていく。
    ライトに照らされてくっきりと見えるのではなく
    故人のエピソードからの照り返しで
    しだいにそれぞれの姿が観る側に浮かび上がってくる。
    故人と過ごした時間から
    彼ら自身のすごした時代が観る側に広がっていくのです。

    故人のエピソード自体は
    笑いを誘うほどに力技な部分もあるのですが、
    浮かび上がってくる彼ら自身が過ごした時間や今は
    観る側がすっと受け取ってしまうほどに
    自然でちょっと痛くて、
    なによりも血が通った感じがして・・・。

    その描き方のしたたかさに
    がっつりやられてしまいました。



  • 満足度★★★★

    前作と繋がってる?
    葬式は定番ネタではあるが、うまいなぁ。

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