汝、知り初めし逢魔が刻に・・・ 公演情報 汝、知り初めし逢魔が刻に・・・」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 休憩なし160分余もさほど長く感じず
    平安期、相手が鬼とは知る由も無く愛し合った姫が息子を産み落として十数年、領主(?)を恨む里の者たちや権力の座を狙う者の様々な思惑や欲が絡んだ物語、かつてしゅうくりー夢が上演した(未見)ものを当時出演していた田中精の演出(出演も)で、という企画、バカな男たちのカッコ良さ満載なのがいかにも松田脚本な感じ?
    また、シンプルな勧善懲悪の物語ではなく、前述の如く複数の要素が絡み合っているのでドラマに厚みがあり観応えたっぷりなのも松田チックか。
    だもんで初演時は誰がどの役だったか推測しながら観る楽しみもアリ。
    さらに今まであっちやそっちでよく観て面識もある方々が出演されており、その顔合わせ(直接の絡みがないケースもあったが)も楽しんだし、松元環季の背がコハナ時代よりかなり伸びているのを見て「そういえばそういう年頃だよねぇ」などと親戚の子供へ向けるような目線になったり…(笑)
    そんなこんなで休憩なし160分余もさほど長く感じず。

  • 満足度★★★★

    ボディのしっかりとした時代劇
    よく作りこまれた、
    ボリューム感たっぷりの時代劇。

    きちんと観客を物語に招き入れ
    運びきってくれました。

    ネタバレBOX

    正確ではないですが2h40mほどの上演時間だったと思います。

    でも、ダレた感じはまったくありませんでした。
    個々のシーンが適度なテンションに満たされていて、
    観る側にちゃんと長距離を走らせてくれる。

    物語のシンプルさと深さの表裏を、
    それぞれの許容範囲にしたたかに納めた感じ。
    多少のご都合主義(村人の心情の変化や
    鬼の力の持たせ方など)が目についたりもするのですが、
    それも含めて、舞台を観客に見せるような雰囲気が
    うまく醸し出されている。
    長い舞台であっても、きゅっと密度をつめて
    間延びをさせずに物語を流していく力があるのです。

    いつも自分が拝見するのとはちょっとちがったジャンルのお芝居でしたが、
    楽しく観ることができました。


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