シュシュが見た最後の夢 公演情報 シュシュが見た最後の夢」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    謎の劇団・・・
    謎でした。
    というのも・・・

    ネタバレBOX

    舞台セットがすばらしく、俳優陣がイケメン、イケ女揃いで、芝居はうまく、ストーリーも素晴らしい。

    なのに、ほんの20人程度の観客に対し、数回の公演をするのみ、もったい無さ過ぎる・・・。もっと大きなステージで長期的に公演しても十分に客は来るのに・・・。

    ここはもしかしたらテレビ俳優を養成するための練習の場だとかなんだとか・・・何かそんな裏がないとこれだけの芝居をここでしていることが謎以外のなにものでもない・・・。ああ不思議。

    星五つ以上。
  • 満足度★★★

    具体性のあるメルヘン
    水の都らしい舞台設定にメルヘンを感じました。

    ネタバレBOX

    夢の中で時空を越え、将来の父母に影響を与えるシュシュ。夢の中でも現実は変えられないという厳格な設定からすると、シュシュに関係なく父母は結婚したでしょう。

    シュシュを巡る人々の愛の話かと思いきや、反戦がテーマでした。生々しくなりすぎるのを避けるため100年前に置き換えたというところでしょうか

    恋人を乗せるためのゴンドラに回天のような役割をさせようとする軍部と、それに調子を合わせる市民に怖さを覚えました。
  • 満足度★★★★

    結構悲しく、少し温かい世界観だったかな。
    現実とは異なりながらも、現実を映したような鏡の世界観の話でしたが。
    判ってはいるのに、動かしようの無い流れの中で。
    人々の強さ・弱さ・明るさ・楽しさが良く表現されていました。

    ネタバレBOX

    それにしても、小さい子を本当に亡くした様な方には
    辛い劇かもしれませんね。根底に優しさがあっても・・・。

    シュシュちゃん2時間超えの長丁場、ご苦労様でした。
    なかなかに良く出来ていました。

    始めのうち、誰がパパになるかといった心理サスペンスなところは。
    結構楽しめました。

    ラッパの白いロープと、フラッシュから暗転に繋がる演出は見事でした。

    小道具や衣装も凝っていましたが、会場の狭さが結構辛そうでしたな。
    なんといっても観客の側の椅子の配置が、テンヤワンヤでしたしね。

    大佐が結構気に入りましたが、美術館の館長さんも存在感強かったです。
  • 満足度★★★★★

    感動しました
    台本とキャストの調和がよく、ひとりひとりのキャラクターがくっきりとしていました。衣装・セットのセンスが良く、照明の使い方もよかったです。物語の悲しさを音楽がうまく中和していて、見終わった後に温かさが残る作品でした。会場のあちこちからすすり泣きの声が聞かれ、ピュアに感動することができました。終盤にクーラーが強過ぎましたね。

  • 満足度★★★★

    心洗われる感動ドラマ。
    初見の劇団。初日のステージを拝見した。とても素敵で感動的な物語。オリジナル作品だそうだが、今すぐにでも世界名作童話のひとつに数えられそうなよく練られたストーリーだ。

    主人公シュシュを演じた子役の女の子がかわいい上に演技がうまく、あんな子に好演されると周りがいくら頑張ってもおいしいところを全部持って行かれてしまう。

    シュシュの父親ペンネを演じた中野優一はジャニーズ系のイケメン。かっこいい上に演技が達者で子供に対する愛情と悲しみを見事に演じていた。その他の役者も持ち味をうまく出してそれぞれ魅力的だった。

    ラストシーン、会場のあちこちですすり泣きが聞こえた。

    ネタバレBOX

    たまたま私の前に座った人が大柄な人で、舞台の真ん中部分がほとんど見えなかった。私も大柄な方なので、その人を責めることは出来ない。それがとても残念だった。

    客席の作りをもう少し工夫すれば、解決できないかな?
  • 満足度★★★★

    キャストが素に戻るとき
    前作の公演があまりにも幻想的で素晴らしかったので、今回はどうしても前作と比較されてしまうのは否めない。それでも、どう甘く捉えても今回は一部のキャストの演技力がイマイチだった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は説明にあるようにシュシュの生い立ちから、シュシュがまだ生まれる前に、半ば与えられた使命のごとく父・ペンネと母・アリアを結ばせるキューピット役を担う。やがて二人は結婚してシュシュが生まれ、ペンネは絵を描くことに専念し、時は幸せの絶頂の中だった。しかし、世の中は黒い雨雲がニョキニョキと不気味に広がりを見せるように隣町との不穏な空気が流れだし、いよいよ戦争は始まってしまう。

    そんな折、シュシュは病に倒れ入院し、余命を宣告される。悪い事は重なるものでペンネは王の命令で広場に「平和と自由の象徴の絵」を描いていたが未完成のまま、召集されてしまう。暗雲に囲まれたような広場はかつての楽しい広場ではなかった。こうして人々は希望や夢を失い、ダンサーになる夢を持ったラッパは挫折し絶望し自害してしまう。

    その一週間後、戦争は中断され広場に再び陽が射し始めたとき、ペンネは帰国し広場の絵を完成させる。しかし、シュシュは絵の完成と同時に永遠の眠りについてしまう。ペンネはシュシュと会うことが出来なかったが、シュシュは亡霊となってペンネのもとにやってきて、完成した絵を観て満足そうに微笑む。

    絶望の淵から這い上がった人々の力強さや友情、希望を描いた作品だったが、物語についぞのめり込めなかった。見事に結末が解ってしまうこと。物語のテンポがややスローだったこと。前作と比較してちょっと雑だったこと。ララの演技が時々、素に戻ってしまうこと。これはキャスト自身も解ってるはずだと思うが、自分の役になりきってないものだから、目が時々、泳いでいたり、素に戻ってしまう。観客はそういうところは決して見逃さない。見逃さないから、こちらもソッチの世界に入れない。入れないまま時間だけは過ぎていき、結果公演時間が長く感じてしまう。そのうちお尻も痛くなってモゾモゾ動き出し、時間ばかりが気になってしまうのだった。

    相変わらず衣装、セットは南欧の風情を醸し出し、パナが演奏するシーンは美しく酔いしれた。だが、そこまでだった。初日ということもあって緊張してたのかもしれない。しかし、プロはプロなのだ。だからワタクシもそれなりの芝居を要求してしまう。それでも鼻を啜ってる観客はいらして泣かせてたのだった。たぶん・・・後半は良くなると思う。

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