満足度★★★★★
役者の力量に拍手!
愛するが故に蹂躙し、壊そうとしてしまう弱さと
でも、目を閉じればそこに存在する、思いだせる人間
チョコレートケーキというイメージをそのまま舞台の色合いも
決めてるんでしょうか?茶色と黒が混在した舞台はセピアなものを
感じさせてとても良かったです。
トータル2時間というのは長過ぎでした。
グスコーブドリの科学事故で亡くなるまでを語らなければ話が
進まないのはわかっていつつも集中力を途切れさせずに観続けるのは
覚悟がいります、その辺りもう少し調整してもらえたらなと思います。
趣味嗜好があるとは思いますが、この作品丁寧にできていて
役者一人一人も粒ぞろいで魅せてくれました。
特に、老人⇔若人の切り返しが上手い!全く違和感なく魅せてくれます。
そしてその中でも、ペンネン教授がとても素敵でした。
まさにそういう人が居る!と納得させられる人物です!
個人的にはクーボー教授も好きです!初めは下手なのか?と思わせておいて
ちょっといかれてるけど人間臭さがある人物としてきっちり描かれていました。
次回もまた、違う内容で観てみたいです。
満足度★★★★★
愛と引き換えに
宮沢賢治の童話「グスコーブドリの伝記」を題材に宮沢賢治自身が深く科学技術に係わっていたこともあって、科学者、研究者の生き方について綴られ、深く考えさせられた作品だった。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
世界観が楽しめました
自身の自己同一性に疑問を感じる主人公が、
グスコーブドリの行動や人生を辿り体感していくうちに、
さまざまな人々の人生や確執を氷解させたりしてゆく。
丁寧な物語が紡がれていました。
感動しました。
満足度★★★★★
ぐいぐい引き込まれました〜
私の好みからすると、自己犠牲とか重たい内容は苦手なところではあるが、かなり満足して帰ってきました。
たくさんの登場人物がいて、過去や現在に時間も頻繁に前後する。それにも関わらず、観てる方は、ほんと分かりやすくて、脚本や演出がいいんだな〜と感心しちゃいました。役者の方も、若くなったり、年寄りになったりと、瞬時に変わるあたり、お見事でした。
後半は、何度もうるうるしちゃったし、いい劇団に出会えたな〜としみじみ思いました。
満足度★★★★
栄光なき天才たち
ひとりの英雄の死をめぐる市民ケーン的(古いな)、
アマデウス的(これも古いか)な物語。
前半は暑さ&睡魔と戦っていたが、
ミステリー色が濃くなる中盤以降は俄然おもしろくなっていく。
中~大劇場で名前のある役者を使っても通用する本だと思う。
不勉強のため、宮澤賢治については何も無し。
役者は西尾友樹が良かったな。変人博士を魅力的に。
満足度★★★★
まじめな、じっくりしたお芝居
軽い芝居、笑いに走る芝居などが多い中、まじめに、まっすぐに「伝える」芝居を見た気がします。
少し間延びしてしまって感もありましたが、なにせ話はおもしろいので最後まで見れました。
満足度★★★★
エピソードの積み上げ方による、物語の構築が素晴らしい
ディティールを大切にして、台詞にきちんと意味を持たせ、それが活きてくることのうまさがある。
現在と、聞き取り調査の中でのエピソード(過去)の部分の切り分けと、組み合わせによる見せ方のうまさ。
それを演じた役者の力量も評価に値する。
満足度★★★★★
深い人間描写
科学の進歩と人間の幸福についての多面的考察、深い人間描写は見事な物。心にじ〜んと響く作品でした。物語の中心人物だけでなく、回りの人々の心も成長していく様には感動をおぼえました。
満足度★★★★
膨らませ方が上手い
賢治の1作品を核にしながらあるアイデアにより原典の主人公が遺した人々に与えた影響や後日譚まで語ることでテーマを掘り下げる一方、他作品関連のネタもちりばめた(よって知っていればいるほど楽しめるハズ)脚色が見事。
満足度★★★★
重ね方
いろいろな心情の重ね方の上手い舞台だと思います。たくさんの出演者、なのに数人で演じているような、不思議な演出。すぐにこたえの出ないじっくり味わいたい作品だと思いました。ぜひ今後も、ヲモフ道へ突き進んで挑んで欲しい劇団です。
満足度★★★★
深い感動を覚えました
かねてから興味を持っていた劇団。初見です。見事なチョコレートケーキ版「グスコーブドリの伝記」。戯曲(人物造形)、演出、舞台美術、照明、俳優の演技、どれをとってもすばらしい。作者のメッセージを盛り込んでも感傷に流されず、説得力のある骨太の戯曲に仕上げたのは立派。詳しくはネタバレにて。