宝塚BOYS 公演情報 宝塚BOYS」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★

    観ました。
    柳家花緑の演じた再演(?)以来で、観ました。

  • 満足度★★★★

    おもしろかった
    普通に面白かったです。
    というのは、やはりこちらが、ストーリーを知っているので初見のときのインパクトはなかったのですよね。
    でも、やはり、泣くところは泣いちゃったし、笑えたし、考えさせられたし良かったと思います。

  • 満足度★★★

    役者のレベルに差が
    話としては面白かったです。
    でも歌ダンスとも優れていた東山さんと、歌唱力がある藤岡さんだけが群を抜いていて、役者のレベルに差を感じてしまいました。

    「宝塚」とあると高レベルの歌唱力とダンスを期待してしまったので、あまりに歌とダンスシーンが少ない事にがっかり。

    正直、おばちゃん役の方がうまくて涙しました。娘役のシーンとラストのソロ。
    レベルがダントツでした。

  • 満足度★★★★

    夢のレビューシーンにはやはり涙が…
    この作品、私にとっては、生涯の忘れ得ぬ佳作舞台の一つです。
    初演から、再演、今回の再々演と、たぶん10回以上は観たのですが、涙なしに観た記憶がありません。

    ある芝居においては大酷評させて頂いた中島さんの脚本、こちらは、何回拝見しても、名作だと思います。
    そして、また感心したのが、鈴木裕美さんの演出力の凄さ!!
    今回のキャストは、御本人の役者さんの力量如何より、キャスティングそのものに無理がかなり感じられるのにも関わらず、今回のキャストに見合った、新たな演出工夫が随所に感じられ、驚きました。

    初演があまりにもベストキャストだったので、再演、再々演と、舞台の出来栄えにおいては、相対的評価は、どうしても下降せざるを得ないのですが、それでも、この作品が、類稀な名作であることには疑いの余地がなく、初演に比べたら、星は少なくなる実情ながら、やはり、最大評価したい名作舞台には違いありません。

    そして、今回の舞台で一番驚いたのは、赤ペン先生こと、瀧川さん!私は、どういう経歴の方か、全く存知上げないのですが、以前、みきかせの、こゆび侍のお芝居に出ていらっしゃいました。小劇場の役者さんなんでしょうか?
    そうだとしたら、あっぱれ!本当に、皆さんと互角に渡り合い、キャクターのユーモアとペーソスを見事に、感じさせて下さいました。

    ネタバレBOX

    戦後間もなく、宝塚が男性劇団員を加入させていた頃の実話に基づく、青春ヒューマン・コメディ。
    実際の宝塚BOYSに取材できるだけあって、中島さんの脚本にも説得力があり、そこに、ちょうど良い塩梅のコメディテイストの加わった、笑って泣けるハートウオーミングな芝居です。

    宝塚の女子生徒との交際や会話も一切禁止される中で、いつの日か、宝塚の舞台に立てる日が来ることを信じ、何度期待を裏切られても、地道にレッスンに明け暮れる、宝塚BOYSの熱意が、哀れで、笑いながらも、時々、胸の奥が切なさで、苦しくなったりします。

    初演時の、出自の異なる役者さん達の共演舞台は、そのまま、この宝塚BOYSの情況に酷似していた効果もあり、まるで、ドキュメンタリーを観るような、リアリティに満ちた舞台でした。
    戦後間もなくの、生きかたに戸惑う当時の若者の苦悩も、よく表現されていました。皆、戦争体験者に見えました。

    ところが、今回の再々演は、ミュージカル畑と、映像タレント出身者にほぼ2分され、ストレートの舞台で、役者力を培ったBOYSがいなかったのは、この舞台の説得性を薄める原因になっていて、その部分は大変残念でした。
    皆さん、どこからどう見ても、現代青年にしか見えず、彼らが戦争体験を語る度に、どんどん気持ちが舞台から遊離して行くようでした。

    と言っても、個々の役者さんの、演技者としての力量は、かなりアップしていて、そのことは、彼らの初舞台から観ている私には、何よりの嬉しい贈り物ではありました。特に、ミュージカル俳優の4人の役者さんは、演技力がとみに増して、心境著しく感じました。

    ただ、この作品、皆、それぞれの役に、日舞の師匠の息子とか、大衆演劇の家の息子等、生まれながらに身についた所作が必要で、またその生来の特徴が、笑いのネタになっているので、日頃、そういう演劇訓練が全くない役者には、元来無理な役どころが多いのです。
    皆さん、懸命に演じはいましたが、どうもそのキャスティング時点での無理が多すぎて、残念ながら、過去の相対評価は最悪にならざる得ないのが、ファンとしても残念でした。


    でも、そうであっても、この作品の持つ得難い魅力は、健在で、何と言っても、とうとう10年近くも憧れ続けながら、ついぞ一度も、宝塚の舞台に立つことの叶わなかった、彼らの、幻のレビューシーンには、感動しない観客はいないだろうと断言できます。
    あのシーンは、何回観ても、涙で舞台が見えなくなります。
    ダンスや歌のレッスンなど、たぶんしたことのない役者さんも、見事なレビューを見せて下さり、心から驚嘆と尊敬の思いで、心が破裂しそうになります。

    幻のレビューで、大きな羽根をつけて踊っていた、BOYSが、一瞬の内に早替えをして、団員の別れのシーンに登場した時は、客席にどよめきが起こりました。

    最後の別れのシーンで流れるトランペット。今回も、演奏は、山路さんでしょうか?この曲、何回観ても、この場面に猛烈フィットで、泣かされます。

    演劇を心底愛する家庭に育った身としては、こういう芝居が一番苦手です。(これ、最大の賛辞)だって、必ず泣いてしまいますから…。


    初演、再演では吉野さんが演じた星野役の東山さん。ダンスの巧さを嫌がおうにも見せ付けて下さり、コメディセンスも抜群で、この役に関しては、初演と甲乙つけ難い印象でした。
    浦井さんは、家禄さんの苦悩ぶりには遠く及ばないものの、人の良さと、可愛らしい性格描写はピカイチでした。

    初演、再演をご覧になっていない方には、十中八九、気に入って頂ける作品の筈です。

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