ソリティアが無くなったらこの世は終わり 公演情報 ソリティアが無くなったらこの世は終わり」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    これが初 山田ジャパン
    そういえば、これも観たな。書き忘れ。

    これがものすごく見応えあっておもしろかったので、
    ずっと山田ジャパンを見続けるきっかけに!
    チラシのビジュアルもいい味。

  • 満足度★★★★

    よかったあ
    前評判とおりに、面白い場面ありの、熱くなる場面、悲劇と喜劇、
    キャストも豪華で楽しめました。

  • ★はつけない
    はまち :『もったいなかったかも』
    これ、響いた。この芝居で最強のセリフ。
    評価(★)はつけない。

  • 満足度★★★★★

    秀作
    今までで一番。これから先も期待できる秀作。感動しました。笑いが少し多めな気がしました。もうちょっとシリアスでも好き。

  • 今までで
    一番好きでした!

  • 満足度★★★★★

    いつもながら。
    深い!
    そして今までより一層、人の心理を観せて貰えた気がします。
    自叙伝的内容ということもあって、
    とても身近で、だからこそぐっと来る台詞や心の動きが多かった。
    重いテーマでありながら、そこここに笑いがあって、
    これがまたとても良い感じに効いて来るところが
    いつもの「能龍ワールド」全開でした。
    あそこまで号泣させられると思ってなかったので、
    余計にガツンと来ました。

  • 満足度★★★★

    深いテーマを軽やかに。
     物語は最初から最後まで喜劇チックに進行する。しかし、そこで語られているのは複雑な家庭の複雑な問題。そのアンバランス感が絶妙だ。

     まず本がいい。前編笑いで包まれているが、主題を壊すことがない。そして最終的に、悩みを抱える現代人に勇気と希望を与えてくれる。また、役者がいい。すべての役者がしっかりとした演技をしている。

     はまち役の尾形雅宏、美弥子役の玉手みすずが特に素敵だった。満知子役のいとうあさこは最近TVでよく見るコメディアンで、舞台上でも似たテイストの演技をしていたが、やはり存在感は抜群だ。役者としても非常に魅力がある。

     職人が集まって作った名品という感じの作品である。

  • 満足度★★★★★

    大絶賛!
    とにかく素晴らしい!中学2年生の頃の男子3人と大人になった彼らの今を描写した作品だったが、序盤、コミカルに楽しく笑いを取りながら進める。誰もが懐かしむ楽しかったあの頃。そして現在の彼ら。物語はノスタルジックに時折、郷愁を交えながら当時の不安定さや現在の繊細な部分も引き出す。序盤の笑から一気に終盤に向かい観客の涙を誘う描写が実にお見事!
    とても好みの作風だった。完全にやられた感あり。もし、出来る事なら沢山の人に観てもらいたいと切に感じた。そのくらい、希望をも与えてくれる作品!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    中2の前やん、丸くん、はまちはいつもツルンデ遊び、その遊びは妄想ストーリーだった。つまりは「考える」こと。

    妄想するってことはよくやると思う。自分が架空のヒーローになったり、キャッツアイみたいな美しいドロボーになったり、はたまた、007のような大泥棒になったりと・・・。ってか結局、ドロボーかい!なんて突っ込みを自分で入れながら、うんうん(・・)(。。)(・・)(。。)、あるある!なんて共感する訳だ。この時点で。

    彼らは日常の他愛もない、例えば部活での活躍ぶりや好きな女子から愛の告白を受けるという、そんな誰でもが考える妄想で遊ぶ楽しさを満喫していた。この場面での3人のキャラクターがいい。そうしてかつての自分たちがあんな風に馬鹿げた毎日を生きて、だけれど、そのくだらなさが、大人になってどんなに大切で美しい日々だったかを思い出す。前やんの母のキャラクターもサイコーだった。おちんちん発言の連発に相当笑ったし、とにかくコミカル。更に、はまちを好きな同級生の近藤が面白い。アニメ的でいい仕事をしてた。彼女に吐かせるセリフも楽しいし、効果音も絶妙だった。そうして、こんな中学生の日常が羨ましかったりもする。

    しかしそんな輝かしい日々が突如として切断されることになる。
    はまちは前やんに「自殺ノート」を渡して自殺してしまう。思春期の危うさだ。この時点から、前やんとはまちの家族の事情が浮き彫りになってくる。そうして前やんの生き方にも変化がきたし、漠然と持っていた夢にも破れ、人生計画が崩れてしまう。そして前やんは自分の人生を保留にしてしまう。死んだように生きる前やんは死のうと思い、はまちが飛び降りた屋上に行ってみる。そこで美弥子(はまちの姉)に偶然出会い、いわば美弥子に助けられるようにして生きてきた。

    職も持たず、だらだらと屍のように生きてた前やんはまた数年後、自殺を考える。どうやら自殺したはまちの思いを引きずっていて、30歳で終わっていたはまちの「自殺ノート」には、死ぬことがカッコイイ。みたいに書かれてあった。少年のささくれ立った心や子供のプライオリティーなどを書き込んだそのノートはいつしか前やんの中で大きく膨れ上がり、自分の役割とか、満たされない心とか、本来の生き方と違うと本能が感じながらも、生きると死ぬの間を感情がぶれまくる。その揺れ方が実態のない悪の想念の沸点に到達してしまうと、「死のう。」と考えてしまう。

    しかし、家族や友人たちは自分たちの目の前で前やんが自殺する光景を観るほど恐ろしいものはない。目の裏が焼かれるような想いで誰もが説得するも、前やんの自殺に便乗した美弥子共々、この説得に耳を貸さない。そんな折、丸くんが「ひとまず死ぬのを止めろ。どうしてお前らは継続力がないんだ。ひとまず、ひとまず・・・って、ひとまずを死ぬまで続けるだけだろ。それで合間合間にいい感じの事を考えるんだ。それをサボるから、そんなことになるんだろ?」

    これによってひとまず死ぬのを止めた前やん。そうしてはまちの亡霊は「死んでもったいない事をした。」と前やんを励ます。それから、あの時と同じように34歳になった前やんは相変わらず丸くんとじゃれまわる。

    生と死の揺れる感情を題材にした物語だったが、舞台は決して暗くはない。始終笑いを誘い全体的にコミカルに仕上げているからだ。それでも終盤に観客を泣かせるところは流石だと感じた。舞台におけるテクニックは秀逸でぬいぐるみの猫をキャストに触らせる場面では癒し効果もある。それぞれのキャストは演技力でも魅せたが、松竹芸能のみょーちゃんの演技がイマイチ。
    それでも大野、道井、尾形の演技力に心底惚れ直して、近藤といとうの頑張りに拍手を贈りたい。



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