LAND 公演情報 LAND」の観てきた!クチコミ一覧

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  • 5年ぶり
    チェルフィッチュの公演を横浜へ見に行くついでがあったので、赤レンガ倉庫でやっているこちらの公演も見てきた。
    2004年と2005年にダンスバザール大賞公開審査(東京コンペ)というコンテンポラリーダンス主体のコンテストが丸ビルホールで開催された。
    初回にはナイロン100℃のケラリーノ・サンドロヴィッチも審査員で参加していたこの催し、どういうわけか2回だけで終了してしまったが、その第2回目に出場して印象に残った一人が、この日の公演で振付を担当している橘ちあ。
    東京コンペに出場した年に、衣装担当の櫻井薫と組んで彼女が立ち上げたのがЯichal Dance Art Museum。2年後の2007年に今度は横浜ダンスコレクションというコンテストに出場して賞をとり、その副賞が今回の赤レンガ倉庫での公演ということらしい。

    ネタバレBOX

    上演時間は前半後半がそれぞれ40分で、あいだに20分の休憩が入る。音楽は全編にわたってバレエ音楽「白鳥の湖」が使われた。ただし曲順は並べ替えてあったようだ。
    出演者は7人。虹を連想させる7色の衣装。男2女5という編成。
    奥のスクリーンにこれもほぼ全編にわたって映像が流れる。墨絵を思わせる白地に黒の簡略化された風景、というか絵模様。
    たんにダンス作品というのではなく、作品全体に美術的な要素を盛り込みたいというのがこのカンパニーの趣旨らしい。それ自体は悪いことではないと思うが、映像と音楽が流れる中で、舞台にダンサーのいない時間が妙に長く感じられたりもするので、やはりダンスの振付をもっと充実させてほしいと思う。
    わざわざ美術面を強調するまでもなく、ニブロールやレニ・バッソはダンスと同時に映像や美術でも凝った作品をつくっているわけだし。

    傘やかばんを持ったダンサーがストップモーションでたたずむ出だしではドラマっぽい設定がありそうに思えたが、ダンス自体にはドラマやストーリー性は感じられなかった。せっかく音楽に「白鳥の湖」を使っているのに、踊りのきっかけとしてしか生かされていなかったのがもったいない。またバレエの音楽だということが頭にあるから、ユニゾンの不揃いがいっそう気になった。



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