モグラの性態 公演情報 モグラの性態」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
21-31件 / 31件中
  • 満足度★★★★

    お下品で、中身はないけど、面白い
    お行儀が悪そうだけど、意外(失礼!)と会話劇としての成立具合は、なかなかのものだと思った。
    残念ながら、その会話が示す内容(物語)はほとんどないのだが、会話のやりとりだけでもそれなりに面白いのだ。笑いはしないれけど。

    若くっていいじゃん、という感じもある。
    なんかみんな、キューティクルがきれいで、髪の毛が光ってるなあ、と思いながら観てたりして(笑)。

    ネタバレBOX

    オープニングにはちょっと驚いたが、お下品さはあるものの、「お」が付く程度の下品さで、それに関してはキツクはなかった。
    ま、適度というところか。

    それにしても、やっぱり若い男子が集まるとドーテーものになっちゃうのかな。言い訳じみたドーテーというのも、今までもずいぶん観てきたので、新鮮みはない。新しい見せ方をしてくれるわけでもないし。作者からすれば、たぶんリアルなんだろうけど。

    それはそうとして、物語の中心となる4人組の会話のテンポとぐだぐだ感が素敵だ。ウマイ、驚いた。しかも、14時の回で役者が1人病気(怪我?)で離脱して、急遽、作演の池亀三太さんが加わったと聞いてさらに驚いた。欠けてしまったピースに見事にはまっていた。
    他の役者さんたちも、それぞれに存在感をしっかり示していて、絡みもうまいなぁと。
    ちょっと引くぐらいの存在感を示していたボス役の立木雄一郎さんと、鮫島役の橋本仁さんの圧力の強さは両者ともに捨てがたいものがあった。そんな彼ら2人の直接対決がなかったのは、うまい演出だったのかもしれない。また、モグラ等を演じていた神戸アキコさんの独特の立ち位置というか、オーラは捨てがたい。さらに、濃い登場人物の中にあって、1人違う姿を終始見せていた清水役の藤吉みわさんは、逆に印象に残った。

    ただ、物語としては、特に何もない。
    お話のためのお話というところで、深みがあるわけでもないし、スピード感みたいなものがあるわけではない(ロックな音楽でスピード感を煽っていたが)。

    どうやらスピード感や勢いで見せるというより、台詞のやりとりで見せる舞台がここの持ち味のようだ。

    だから、内容はないけど、台詞が結構面白い。
    言葉をうまく操っていると思う。
    それが、トゥマッチなところもあるのだが、観るほうが若かったり、体力があったり、体調が良かったりすれば大丈夫だ。
    90分だし。

    どーでもいいような細かい設定や、台詞の中には、面白いところもあるのだけれど、「笑い(声を立てて笑う)」には結びつかないので、もし、笑わせる気持ちがあるのならば、笑わせるための間とか、なんかそんな要素が必要なのだろうから、それを手にしてほしいと思うのだ。

    4人の男子が中心に据えられているのだが、実質的な主人公が不在というのが、全体をぼんやりさせているのではないのだろうか。
    最初は、モグラと交流したり、清水さんとの衝撃シーンがあったりというこで、フラワーが主人公かと思えば、徐々にその存在が薄れていってしまうのだ。
    やはり、誰かが軸になっていかないと、観客が物語に入るための入り口を見失ってしまうのではないだろろうか。

    また、新型エイズという設定はいかがなものか、と思った。そこに毒が込められているわけではなく、リアル感を求めているわけでもなさそう。あまり深く考えての設定とは思えず、だったら、未知の病気でもよかった気がする。

    そういえば、モグラは、奇妙で面白いのだが、意味がイマイチわからない。主人公たち4人の男子の生態を示しているのだろうけど(モグラはメスだけど)。

    しかし、登場人物がすべて一見濃そうなのだが、実はそうでもなく、それぞれの集団ごとに軸となる濃いキャラがいて、それが中心になっている設定にしているのは、なかなかなものだと思った。

    どーでもいいようなところの盛り込み具合とか、いいところがたくさんありそうな雰囲気なので、何か具体的な武器を手にしたら、たぶんもっともっと面白くなっていきそうな予感がする劇団だ。
    なんか頭の中だけで考えたような内容なので、できれば、その閉じられた発想の殻を破るようなはじけ方なんかを手にしてほしいものだ。
    演出のドタバタ感はあるものの、全体的には、何かセンスのようなものも感じたし。
    POPさの片鱗のようなものも垣間見られたような気がしたし。

    とういうことで、私は結構気に入った。
    なんで、☆はおまけだな、おまけ。

    そうそう、モグラ生態ならぬ性態なんだな。
    で、次回も『お肉体関係』なんていうタイトルからして「お下品」そうで期待が持てる・・・かもしれないし、持てないかもしれない(笑)。
  • 満足度★★★

    若さが爆発して胸を打つ!
     SF青春グラフティといったところ。舞台全体に若さが爆発している。SF仕立てであったり、学園もの仕立てであることなど、途中からどうでもよくなる。それよりかわいいあのことやれるのかやれないのかというのがメインテーマ。

     若い男の子達ってほんとに・・・と思ってしまうが、それが純情であったり、かわいく見えたりするとこが、この劇団の特徴か。確かにラストシーン、ぐっと胸にくるものがあった。若い男の子にはたまらない作品だろう。

    ネタバレBOX

     本日のマチネー終了後、主要キャストが急病で出演出来なくなるというアクシデントがあったらしい。公演中止まで検討したが、ソワレを観に来るお客様に連絡するすべもなく、演出家が急遽代役となって公演を続けたという。終了後の挨拶で初めてそのことを知らされたが、アナウンスが無ければ気がつかなかっただろう。それくらい池亀三太の演技は自然だった。

     多分、劇団員全員がこのアクシデントに動揺しながらのソワレだったことだろう。それにも関わらず、全員で力を合わせて、無事公演をやりとげた。そのことがかえって芝居を新鮮なものにし、演技を高揚させたのかもしれない。役者の健康回復を祈るとともに、アクシデントの中で頑張った劇団員の皆さんに拍手を送りたい。特に演出家の勇気と決断には強く感動した。
  • 満足度★★★

    無料で観劇、略して観無料
    初見の劇団。コリッチのチケットプレゼントに応募したら当たってしまった(しまったってこともないが)ので、早速見てきた。クジ運の悪い私が当たるくらいだから、席にはだいぶ余裕がある模様。ストーリーに勢いがあるし、役者も悪くないので、ただで見させてもらった御礼もかねて、オススメしときます。

    内容は小劇場に若手劇団が存在するかぎり永遠になくならないんじゃないかと思う、いわゆる童貞コメディ。

    ネタバレBOX

    壁をおおいつくすポスターやチラシ。ゴミが散らかり、古びた家具が置いてある、そこは学校の部活の部室。なんの部活かは部員たちにもわからなくなっている。いきなりフォアグラだかフェラチオだかの場面から始まるあたりは、ポツドール的な内容かと思ったが、舞台下手の盛り土からモグラの着ぐるみを着たキャクラターが現れたので、最初の予想は裏切られた。
    童貞部員4人(安藤理樹、川口聡、平舘宏大、猪俣和磨)の熱くて愚かしいやりとりを軸にしつつも、話の設定にはちょっとSF的というか荒唐無稽なところがある。学校には援助交際をする女子グループが校長の許可を得て部活に昇進したり、フロリダではコンドームの開発チームが男女関係のもつれから全世界にエイズを広めてしまったり。

    周りの役者の反応から判断して、一部にはアドリブで台詞をしゃべっている役者もいるようだった。演技のスタイルも話の展開も、いろんな要素が混じっていてちょっとつかみ所がないのだが、役者陣の好演もあって、最後まで面白く見られた。
  • 満足度★★★★

    リビドーとパンクって…よく似合うんですね
    観劇後は「品性を疑われてもいい!サイコー!!!!」と、両腕を振り上げて叫びたい衝動にかられました。まあ、一緒に観に行く友人は選ぶ芝居だろうな、と思いますけども。

    役者の皆さんもとっても良かったですが、やっぱり目立っていた神戸アキコさんは、私の中で、ザンヨウコさんに並…いえ、越えてしまいました!(@□@) 今後の活動に超☆期待・大です。

    ネタバレBOX

    冒頭、いきなりフェ○チ○シーンから始まったので(しかもかなりリアル)「あ、ヤバイところに来ちゃったかな」と若干焦りましたが、途中から笑いの渦に巻きもまれていった次第。

    女子校育ちで知りませんでしたが、童貞男子ってあんなに阿呆なんですね。噂に違わず。可哀想で且つ愛しい! 若さゆえのリビドーのエネルギーに触れられました。匂い立つようなパワーとパッションに脱帽!稽古場の雰囲気が全く想像出来ないけれども(笑)

    なるほど、サイコーケッサク。ぽん。
  • 満足度★★★★

    パンクキッズ必見!!!
    私が男だったらあーだろうな、きっと。

    という、憧れが舞台でごろごろ転がっていて、
    とても羨ましくなりました。

    ライブ感を感じて胸が騒ぎました。

  • 満足度★★★★★

    これおもろい
    噴き出すパッション。

  • 満足度★★

    再演するほどではないような・・・。
    何だかよくわからなかったです。

    ネタバレBOX

    話は途中よくわからず、最後にそういう話なのかとわかった感じで終わってしまいました。
    学生が部室に立て籠もってどうなるのかな?と思って観ていたのですが、
    話がなかなか進まず自分が想像した話とは違っていて残念でした。
    ひばり先生が話の鍵になりそうだったので、もっとひばり先生を使って
    話を引張っていけば面白くなるのになぁと思いながら観ていました。
    面白い登場人物が何人かいたので、もっとうまく使った方が
    良かったのではないでしょうか。
    個人的にはマイク・ボス・三鷹ゲリザンヌの三人の絡みが観たかったです。
    この三人で1つの作品が作れるような感じでした。
    役者さんはボス・三鷹ゲリザンヌ役に役者さんが良かったです。
  • 満足度★★★

    とてもエンターテイメント
    初めてでしたが、楽しませていただきました。全力投球な感じは好印象。
    ネタは偏ってますが結構万人受けしそう。無難で物足りなさも…
    これ以上は笑いとろうとしないで欲しいです。

  • 満足度★★

    お好きな人はどうぞ
    設定の意外さは笑いを取るには十分かもしれないが、下ネタの纏め方はレベルが低い。2週続けて同種の芝居を観たが、MCRの「フジヤマタイガーブリーカー」の方が、下ネタを上品に、また上手く利用した分?面白かった。本芝居はネタが直接的過ぎて、面白いとは言い難づらく、結局90分間一度も笑う事は出来なかった・・・ この種のネタがお好きな方には良いのかもしれないけれど、下ネタだけのナンセンスギャグでは飽きられてしまうのでは?と心配になった次第。

  • 満足度★★★★★

    近年稀にみるセイシュン超大作!
    ガラスのハートを持ってる非モテ男子にとって、気になるあの子に相手にしてもらえないことは首つりするよりツライ。屈辱的ですらある。
    愛をクダサイ。とは死んでも言わない。女なんかいらない。ならまぁいいか!?
    妄想力の肥大化とコンプレックスと女子への恨みと羨望の眼差しなんかに翻弄されながら日々、玉砕しているDOTEIソーヤングたちが織りなすダーティーワード満載、シュールでナンセンスなギャグに抱腹絶倒の暴走劇。 
    あぁ、セイシュンがこんなにも情けなくて汚くて救いようがなかったなんて!

    ネタバレBOX

    客入れ時から役者が舞台にいてぐだぐだ何かやってますね。
    (といっても、爆音で音楽かけながら4人でつるんでるだけなのですが。ブランキーとか嘘つきバービーとかオナマシとか流れているのでPUNK ROCKがお好きな方は早く行かれた方が楽しめそうです。)

    舞台装置がすごい!色んな意味ですごい!!グラビアアイドルやヌードモデルたちのスクラップがテキトーに壁一面に貼られていて、スプレーで落書きされていたり、鼻毛書かれてるグラビアアイドルがいたりして、カオスちっく。
    上手側にはソファーが3脚あって、下手側は廃置き場みたいな感じ。
    席は上手側の方が観やすいとおもいます。(下手側に座っても見えないことはないです。)

    ストーリーは『つけると快感が得られるコン●ーム』を製造・販売している会社の一社員がひょんなことから世界中に蔓延させてしまった新型HIVウィルスのワクチンを開発するまでのエピソードと、このコン●ームを使って公然と援助交際が行われている高校生たちの日常にウィルスが広まっていくエピソードが交錯し、最後はへたれでDOTEIソーヤングな男子たちの愛で世界を救ってしまう、なんだかちょっぴりいい話。

    地下室みたいな硬質な場所で公演しているためか、全体的にざわついた、がしゃがしゃしている感じの舞台で銀杏BOYZやゆらゆら帝国の曲がとてもよく合っていて、世界観を惹き立てていました。
    『グレープフルーツちょうだい。』なんてセリフもあったりするのがちょっと粋。

    世界中に新型HIVウィルスが蔓延する設定は、レオス・カラックスの映画、『汚れた血』を想起しました。(カラックスの方は愛のないセックスによって特殊なウィルスに感染する設定ですが。)

    劇中、この新型HIVウィルスが発祥した時期や、現在の状況説明なんかを
    マイク・パフォーマンスという形にしてライヴ感覚でやる演出が新鮮でした。(このまま一曲歌っちゃったりしないのかな。と期待してしまったり。)

    ギャグは個人的にはグッとくるものが多くガブリエルのI was gay、ターミネーター、暴れん坊将軍、H2Oの想い出がいっぱい・・・などたくさん笑わせてもらいましたが、タイトルにもなっているモグラと人間の接点が、あまりわかりませんでした。あのモグラは、単なるギャグだったのでしょうか。謎でした。
    そして、今後公演を打つ際も団体のマスコットキャラクター的な存在として着ぐるみは登場するのでしょうか。その点は少し気になります。

    キャラクター造形が丁寧になされており、言い回しや特徴など誰ひとりとしてカブっていなかったのであれだけ多くの登場人物が舞台にわしゃわしゃいても混乱することなく観ることができました。

    強いと言えば、主要な4人のボーイズたちの性格があっさりしているように感じました。他が強烈なキャラクターなため、バランスは取れていたのですが、
    4人のうち2人くらい出払っている時に少々手持無沙汰だったような…。
    性に対して真剣な彼らを打ちだす方法としてたとえばあらかじめダーティーワードが吹き込まれたテープレコーダーを再生しながらテキストを開いて練習してるような光景を描いてもいいんじゃないかなぁ、とおもいました。
  • 満足度★★★★★

    くだらないけど面白い♪
    最初はどうなることかと思って観てたけど、いい意味でバカバカしくて面白かった♪ギャグ漫画を読んでいるみたいな感覚。演出的な遊びも面白いし、俳優陣も個性的でとても良いキャスティングだったと思う。
    内容が内容だけに生理的にちょっと不快に感じる部分もなくはないけど、一見の価値はあると思う(好みは分かれると思うけど‥)。

    ネタバレBOX

    客入れ曲の音量が大きくて、ちょっとうるさく感じた。

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