冬のジャンゴフェスタ2009 公演情報 冬のジャンゴフェスタ2009」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    完結編に相応しい仕上がり(III)
    まずはジャンゴよりも先にシンゴが登場するという掟破りな始まり方をし、しかしそれ以降は前2作での「お約束」をキチンと踏襲しながらも「シリーズ最大の敵」「ピンチに陥った主人公に力を貸すかつてのライバル」などの新要素を加えて完結編に相応しい仕上がり。
    甘えに起因する疎ましさ(「姉や妹なんていなくなっちゃえばいいのに」)を上回る姉妹愛や、シリーズ共通の「自分はどうなってもいいからあの人を助けて」な場面で泣かせるのもやはり巧い。
    また、天使に左手を切り落とされてギターを弾くことができないサダエルに、ヒロインの妹でパンクバンドをやっている花穂が「アタシがアンタの左手になるよ」と連弾(?)するのは愉快。高石ともやとナターシャ・セブンの「5人ばやし」(5人が4つの楽器を使い、自分の右隣の相手の楽器のフレットを押さえて自分の楽器の弦を爪弾く)を思い出したりもして。

  • 満足度★★★★

    ★5でもいいのだけれど・・・
    第40回公演、また下北沢での長期公演等、ただ者ではないことは予期していたが、最後のダメ出しまでしっかり笑いを取るあたりは、舞台経験の豊富さを感じるもので、完成度が高い芝居で笑いを満喫しました。笑いの内容は、よく練られており、ドタバタも適当に組み入れ、リピーターの多さが多いのも理解できました。個人的には、もう少しダメ出しの笑い(関西系のしつこさまでは不要)を取り入れることで、更に笑いが深まり、また幅も増すものと確信します。あと、リピーターの観客のみが受ける場面も散見され、初見の私にとっては笑いについていけないことがありました。この点は、本を書く人がどこに主眼、対象を置くかにより大きくことなるのですが、一考の余地ありと思います。そんな訳で★4でした。

  • 見てきました!
    一緒に観た友が若い時分からある劇団、ともうしておりましたので、2人の年齢を考えると長いのですね!すばらしいです。
    お話は面白く演技もうまくてこなれた感じです。私は初めて見たので待ってました!的な感情は無かったのですが,好きな主人公はまた観たいものですよね。悪魔という設定が恐いのですが,声がすてきなので,ジャンゴさんの台詞まわしをまた聞いてみたいなと思うのでした。

  • 満足度★★★★

    新たな趣向を惜しげもなく投入(II)
    パート2は1作目と同工異曲に仕上げておき新機軸を打ち出すのは3作目から…というのが一般的(←私見)な中、本作の場合は2作目なのにもかかわらず新たな趣向を惜しげもなく投入して見事、基本的にはコメディながら終盤でホロリとさせ、さらにジャンゴの決断はどちらなのかハラハラさせるのが巧い。
    …なんぞと思っていたら、07年12月の初演時は「続編としてはフツーながら、単品としては上出来」などと書いており…。(はにゃ?)
    思うに初演時は1作目を観てから2年も経って記憶が薄れていたのに対して今回は中4日という非常に短いブランクで1作目をハッキリ覚えている状態で観たので印象も変わったのではないかと。

  • 満足度★★★★

    スタンダードな原点(I)
    魂と引き換えに契約者の望みを叶える悪魔、ジャン・デビール・ジャンゴ・ファンバステンが結果的に契約者を助けてしまう三部作の1作目、05年12月の初演も観ていたが、記憶が風化していたので再見できて嬉しい。
    で、こうして改めて観ると、ジャンゴとそのしもべ、それにジャンゴのライバルである悪魔ジャン・デビール・シンゴ・セバスチャン以外の登場人物は3人だけと非常にシンプルながらシッカリ作られており、基本に忠実と言おうか「スタンダードな原点」という感じ。
    また、大ピンチに壁を叩き続けることによってサタンならぬ隣人・佐藤を召喚(笑)するという思わぬ解決法が愉快だし、『続・荒野の用心棒』(66年)の主題歌である「DJANGO」ほかの替え歌を、カラオケではなく原曲を流しながら声量で上回らせるなんて文字通りの力ワザもイイ。
    さらに、悪魔法第1127条の扱いもちょっとズルい気はするがやっぱり上手いんだよなぁ。

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